発泡スチロールゴミの適切な処分方法を徹底解説|処分する際に注意したいポイントも紹介
Aさん
Bさん
日常生活のなかで、意外とゴミの処分方法に悩むケースは多いといわれています。
今回は「発泡スチロール」の処分について詳しく解説していきたいと思います。
発泡スチロールといっても、緩衝材、お惣菜などのトレーなどさまざまな種類があります。
さまざまな種類のある発泡スチロールはどう分別したらよいのでしょうか。
本記事で正しい発泡スチロールゴミの処分方法を解説していきます。
- 発泡スチロールの基礎知識
- 発泡スチロールゴミの正しい処分方法
- 発泡スチロールゴミを処分する際のポイント
- 発泡スチロールゴミを処分する場合のおすすめの不用品回収業者
目次
発泡スチロールのゴミの種類
- 肉や魚、お惣菜などに利用する「食品用トレイ」
- 梱包や冷蔵目的で使われる大型の発泡スチロール
- 建材用の発泡スチロール
まず、発泡スチロールのごみの種類について紹介していきます。
肉や魚、お惣菜などに利用する「食品用トレイ」
スーパーなどで肉や魚、お惣菜に使われている食品用トレーも、実は発泡チロールでできています。
食品用トレーに発泡スチロールが利用されているのにはちゃんとした訳があります。
発泡スチロールは、空気の層が多く含まれており、軽いうえに食品を衝撃からしっかりと守ることができます。
そして、処分後の再利用も可能です。食品用トレーを処分する際に必要とするエネルギーの消費がわずかで済み、有害物質を排出する心配がありません。
そのため食品用トレーの多くは発泡スチロールで作られています。
梱包や冷蔵目的で使われる大型の発泡スチロール
家具や家電など商品を購入した際などに緩衝材として使われているのも、発泡スチロールです。
また、発泡スチロールは重い物を運ぶ際や長距離輸送の際、鮮魚などの生物を運ぶ際などにも利用されています。
発泡スチロールの特徴である軽さ、耐熱性、衝撃吸収、耐水性などは、長距離輸送や生物の輸送の際に非常に適しています。
発泡スチロールはほぼ空気でできているため、荷物を梱包する際の重さが変わりにくく、耐熱性と耐水性にも優れている面から鮮魚などの生物の輸送にも多く利用されています。
建材用の発泡スチロール
発泡スチロールは断熱性に優れているという特徴も持っています。
建物に使用することで、外気の気温から室内を温かく、または涼しく守ることができます。
発泡スチロールの断熱性は非常に優秀で、1957年には南極観測隊の本拠地にも利用されたほどです。
他にも特徴としては長期的な劣化のしにくさも特徴の一つです。
建材用で発泡スチロールが利用されるのは、その長期的な劣化のしにくさも兼ね備えているからです。
また、建材用として利用されている発泡スチロールの多くは、難燃性の物質が含まれており、燃えにくいという性質があります。
発泡スチロールゴミの処分方法
発泡スチロールゴミを処分する方法は、いくつかありますので次に紹介していきます。
自分の生活スタイルに合わせて処分しやすい方法を探っていきましょう。
スーパーなどに設置されている「資源ごみ回収ボックス」を利用する
スーパーなどには、食品トレーなどの発泡スチロールを無料で回収してくれる「資源ごみ回収ボックス」が設置されています。
基本的に回収ボックスで処分する場合は無料で処分することができるのでとても便利です。
また、家庭で処分する場合と違い回収ボックスへと入れるだけなので、手間がかからないというのも特徴です。
デメリットとしては、持ち込みの際に少し手間がかかってしまうので、多くの発泡スチロールを処分する際は向いていません。
また、一部回収できない発泡スチロールもあるので、以下に例をまとめます。
回収できるもの | 回収できないもの |
---|---|
お魚が入っていた白いトレー | インスタント麺などの容器 |
お肉などが入っていた白いトレー | 納豆やキノコ類の容器 |
- 綺麗に洗ってから捨てるようにしましょう。
- 店舗や地方自治体で回収できる物とできない物は異なります。回収ボックスを利用する際には、しっかりとルール確認したうえで利用しましょう。
自治体のごみ収集を利用する
自治体のルールに従い、今住んでいる地域のゴミステーションに持ち込み処分をするという方法もあります。
数ある発泡スチロール処分方法の中でも、比較的手間がかからない方法のひとつです。
なぜなら、ゴミステーションへと持ち込めば、自治体のゴミ回収業者の方が持って行ってくれるからです。
しかし、しっかりと分別されていなければ、回収されずに取り残されてしまいます。
そのため、しっかりと分別をして持ち込みましょう。
地域によって、分別方法は異なる
発泡スチロールを自治体で処分する場合、住んでいる自治体によって分別区分が異なります。
次にいくつかの自治体をピックアップして紹介します。
自治体 | 発泡スチロールの分別の種類 |
---|---|
北海道(札幌市) | プラスチック |
岩手県(盛岡市) | プラスチック |
福島県(福島市) | プラスチック |
群馬県(前橋市) | プラスチック |
埼玉県(さいたま市) | 燃えるゴミ |
千葉県(千葉市) | 燃えるゴミ |
東京都(新宿区) | プラスチック (汚れが残るものは燃えるゴミ) |
神奈川県(横浜市) | プラスチック |
新潟県(新潟市) | プラスチック |
岐阜県(岐阜市) | プラスチック |
愛知県(名古屋市) | プラスチック |
静岡県(静岡市) | 燃えるゴミ |
大阪府(大阪市) | プラスチック |
兵庫県(神戸市) | プラスチック |
岡山県(岡山市) | 燃えるゴミ |
広島県(広島市) | プラスチック |
山口県(山口市) | 燃えるゴミ |
高知県(高知市) | 商品の梱包材に使われた物はプラスチック それ以外は燃えるゴミ |
福岡県(福岡市) | 燃えるゴミ |
沖縄県(那覇市) | 燃えるゴミ |
エコ助っ人スタッフ
自治体の指定施設に自己搬入する
発泡スチロールを処分する際には、各自治体のルールに基づいて指定の施設に自ら持ち込んで処分を行うという方法もあります。
自己搬入して処分する場合、処分料としてお金がかかる場合があるので注意しましょう。
多くの場合、10kg毎に料金が加算されて発泡スチロールをはじめとしたゴミの処分を受け入れています。
処分費用は、10kg200円から100円の所もあり、自治体によって異なるようです。
中には無料で引き取ってくれる自治体もあり、受け入れ条件は多少異なります。
梱包用の発泡スチロールゴミは購入先で回収してもらう
家電などを購入した際などについてくる梱包用の発泡スチロールは、実は家電を購入した店舗で回収してくれる場合がほとんどです。
大きくて頑丈な発泡スチロールは処分をするのも一苦労することが多いので、購入店舗で回収してもらえれば手間もかからずに楽に処分することができます。
購入した際、家電が入っていた段ボールに発泡スチロールを入れてしまえば、他に袋などを購入する必要もありません。
エコ助っ人スタッフ
メルカリなどで売る
一昔前まではスマートフォンアプリとして主流だったメルカリですが、今ではパソコンでも利用できるようになり、利用の幅が大きく広がっています。
出店している商品のラインナップも以前と比べるとかなり増えました。
メルカリでは発泡スチロールも販売することができます。
価格帯は300円〜1000円ほどのものが多く、梱包の際などにも必要になってくるのでとても需要があります。
中には大量の発泡スチロールを6,000円台で販売されているものもあり、ある程度の量をまとめて販売することも可能です。
エコ助っ人スタッフ
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者から回収してもらうという方法もあります。
通常発泡スチロールの回収にかかる料金については、重量や体積に処理単価を乗せて決められます。
そのため、発泡スチロールを処分する際は割高になってしまう傾向があります。
重量や体積を加味しつつ、依頼者がなるべく安く処分できるように親身に相談に乗ってくれる業者もあるので相談してみてください。
エコ助っ人スタッフ
発泡スチロールゴミを小さくする方法
Bさん
Aさん
発泡スチロールを処分する際に一番苦労することは、サイズが大き過ぎて処分が大変だということです。
実際、処分する際には発泡スチロールを小さくしてから処分する必要があります。
発泡スチロールゴミをカットするポイントをいくつかご紹介します。
カッターで小さくカットする
一番簡単ではじめやすいのは、カッターで小さくカットする方法です。
カッターであればコンビニでも購入できますし、割と安価で簡単に準備することができます。
各自治体の指定のゴミ袋に入れて処分をする際には、袋に入る程度の大きさに調整して捨てるようにしてください。
発泡スチロールのサイズにもよりますが、あまりにも大きなサイズの発泡スチロールをカッターでカットしようとすると、なかなかうまくいきません。
そのため、大きな発泡スチロールをカットする際には、非常に大変ですので軍手などをして手を切らないように注意してください。
発泡スチロールカッターで小さくカットする
通常のカッターとは異なり、発泡スチロールカッターというものも販売されています。
価格は100円〜4000円ほどです。通常のカッターと違い、電熱線が内蔵されており熱でカットしていきます。
そのため、通常のカッターで切るよりも屑が出ないというメリットがあります。
また、切り口も綺麗に切ることができるため見栄えも良いのもいい点です。
他にも、ナイフタイプで、ナイフの部分が長く作られており、大きいサイズでもカットがしやすいような作りになっているものもあります。
エコ助っ人スタッフ
熱した包丁でカットする
包丁でカットするという方法もあります。
普通に包丁でカットをすると、なかなかうまく切れませんが、熱した状態でカットするとスムーズにカットすることができます。
発泡スチロールは高熱に触れると溶けるので、熱した包丁でカットをすると発泡スチロールが溶けながらスルスルと入っていきます。
熱した包丁で発泡スチロールをカットすると、包丁の刃の部分に発泡スチロールが付着するので、使い終わったらしっかりとふき取ってください。
ドライヤーの熱で小さくする
発泡スチロールは98%が空気でできており、残りの2%が発泡スチロールの原料です。
原料は主にポリスチレンでできており、ドライヤーのような熱風を当てると、2%の原材料を残して小さくしぼみ、体積を大幅に減らすことができます。
市販されているドライヤーでは温度が低いため効果があまり期待できませんが、「ヒートガン」という道具を使えばみるみるしぼんでいきます。
ヒートガンは300℃〜600℃ほどの熱風を出すことが可能です。発泡スチロールの体積も簡単に減らすことができるのでおすすめです。
ゴミ袋に入れて割る、つぶす
他にも、ゴミ袋に入れて割るという方法もあります。
最も簡単で安価な方法ではありますが、体力を使う処分方法でもあります。
そのため、最初から手作業で割るのではなく、はじめに包丁やカッターなどである程度の大きさに細かくカットしてから、袋に入れてバキバキ割った方が、体力的にも時間的にも削減できます。
もし、カットせずにそのまま手で割る場合は、念のため軍手などをして手が汚れないようにしっかりと準備をして行いましょう。
発泡スチロールゴミを処分する場合のポイント
発泡スチロールの処分方法や、カットする際の方法などをご紹介してきました。
発泡スチロールを処分する際には、いくつかのポイントがありますのでご紹介していきます。
小さく切る場合は、怪我や事故に注意する
発泡スチロールをカットする際には、道具を使ってカットすることが多いでしょう。
その際、ケガや事故には細心の注意が必要です。主に手のケガには十分注意しましょう。
細かくカットする際は、念のため軍手や手袋などをして行うことをおすすめします。
他にも、カッターなどの道具類は踏んだり他の人がケガをしないような場所に置いておくことも大切です。
誤って子供が踏んだり、ペットが咥えたりしたら大変なことになってしまいますので気を付けましょう。
有機溶剤を使用して溶かすのは危険!
「有機溶剤」とは、「他の化合物を溶かすことができる有機化合物の総称」のことを言います。
「有機」とは燃えるもの、「溶剤」とは溶かすことができる薬のことです。
有機溶剤で有名なのは「ガソリン」です。
ガソリンを発泡スチロールにかけると溶解することができますが、ガソリンは揮発しやすい液体なので作業中に事故につながる可能性もあります。
ガソリン以外でも、除光液なども発泡スチロールを溶かすことができる液体ですが、臭いも独特なため作業中に体調不良を起こす可能性もあります。
エコ助っ人スタッフ
自宅では燃やさない
発泡スチロールを処分する際、「焼却処分」だけは絶対にやめましょう。
燃やして灰にしてしまえば、発泡スチロールは熱で溶けて跡形も無くなります。
しかし、自宅などでの安易な焼却は、不完全燃焼を起こして環境にも人体にも悪影響なので、決して行わないでください。
発泡スチロールが不完全燃焼すると、一酸化炭素が大気中に放出されるので人体と環境に非常に有害です。
また、火事の危険性もありますので自宅での焼却処理は絶対にやめましょう。
発泡スチロールゴミを処分する場合の費用相場
発泡スチロールを処分する場合は自治体で処分する場合、不用品回収業者で処分する場合とでかかる費用が異なります。
大体の相場はどのくらいなのか、一覧にまとめてみましたので参考にしてください。
自治体でごみとして処分する場合 | 燃えるゴミなどの場合は無料 粗大ゴミの場合は、300円〜 |
---|---|
不用品回収業者に依頼する場合 | 80~110円 / kg |
エコ助っ人スタッフ
不用品回収業者に発泡スチロールゴミの処分を依頼するメリット
発泡スチロールを処分する場合、不用品回収業者に処分依頼することもできます。
メリットはどのようなことがあるのでしょうか。いくつか整理しましたので、参考にしてください。
- 発泡スチロールゴミを小さくする必要がない
- 大量の発泡スチロールゴミでもまとめて処分できる
- 自分の好きなタイミングで処分できる
発泡スチロールゴミを小さくする必要がない
不用品回収業者に処分を依頼すると、発泡スチロールを小さくする必要がありません。
業者の方々はプロなので、大きなサイズでも手際よく回収をしてくれます。
不用品回収業者へ回収を依頼すると、ほとんどの場合が業者の方々で回収作業をしてくれるので楽に処分することができます。
自分で処分する場合は、発泡スチロールを自ら細かくしなければいけませんので、非常に手間がかかってしまいます。
不用品回収業者へ依頼すると、処分をする際の手間が省けるという点がメリットです。
大量の発泡スチロールゴミでもまとめて処分できる
また、不用品回収業者に依頼すると、量が多い場合でも対応してくれます。
引っ越して家電を購入した際、仕事でたくさんの発泡スチロールが出てしまった際など、自分では処分が大変な場合でも回収を行ってくれます。
自分で処分しようとすると、自治体のルールに従って細かくカットしてから指定のゴミ袋に入れて処分をする必要があります。
量が多いとなると非常に手間がかかって大変です。
不用品回収業者に依頼をすれば、面倒な手間も無くまとめて処分することができます。
自分の好きなタイミングで処分できる
多くの場合は電話でやり取りして日程の調整をした後に、業者が来て回収という流れが一般的です。
自分で処分しようとすると、決まった日付でゴミを出さなければいけなかったり、ある程度日程が決まってくるのでタイミングが悪いと処分ができません。
しかし、不用品回収業者へ連絡すれば日程を調整することができるので好都合なのです。
日程調整がしやすいという点も不用品回収業者へ依頼する際のメリットになりますので、自分の都合に合わせて発泡スチロールを処分したい人は検討してみてはいかがでしょうか。
不用品回収業者に発泡スチロールゴミの処分を依頼するデメリット
発泡スチロールの処分を不用品回収業者に依頼した場合のデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
紹介していきますので、確認してみましょう。
- 自治体で処分するより費用がかかる
- 利用する不用品回収業者の選定が手間
- 悪質な業者とトラブルに発展する恐れがある
自治体で処分するより費用がかかる
自治体で処分する場合は、費用がそれほどかかりません。
自治体のルールに基づいて、ゴミステーションで処分する場合は無料で処分することができます。
また、自治体の指定する収集施設への持ち込みでも処分することができます。
ゴミステーション、指定の施設への持ち込み、いずれにしても無料か安価で処分をすることができます。
しかし、不用品回収業者に依頼すると作業料や出張料などの人件費がかかってしまい、その結果自治体で処分するよりも少し高くなってしまいます。
利用する不用品回収業者の選定が手間
他にも、不用品回収業者を選ぶ際に手間がかかってしまうというデメリットがあります。
不用品回収業者を選ぶ際に、値段や口コミやサービス内容を調べますよね。
事前調査は少々手間ですが、業者へ依頼する以上リサーチもしっかりと行わないと、サービス内容に満足できない場合も出てくるでしょう。
エコ助っ人スタッフ
悪質な業者とトラブルに発展する恐れがある
悪質な業者とトラブルになる可能性もあります。
具体的には色々な理由を付けて高額な値段を請求してくる業者もいます。
また、作業を担当してくれる人の作業が雑だった、回収時に養生などせず壁が汚れたなどというトラブルが起こる場合もあります。
依頼した業者が必要な事業許可証を取得していない場合など、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、不用品回収業者は十分注意して選びましょう。
手軽に発泡スチロールを処分するならECO助っ人がおすすめ
おすすめポイント | 業界最安値!定額パックで他社よりもお得! |
---|---|
料金 | 5,000円〜 |
対応速度 | 24時間365日いつでも対応可能 |
回収可能な不用品 | 危険物や汚物以外であればなんでも回収可能 |
買取制度 | あり |
電話番号 | 0120-599-025 |
公式ホームページ | https://eco-suketto.jp/ |
ECO助っ人では、24時間365日いつでも対応しています。
買取も行っていますので、状態が良い家電製品などについては、買い取りも可能です。
エアコンの取り外しや、その他家電の回収、不用品の処分など、さまざまな依頼に対応しています。
また、エコ助っ人は他社よりもお得な定額プランがあり、搬出作業や清掃費なども全て込み込みの金額で利用することができます。
エコ助っ人スタッフ
【まとめ】発泡スチロールゴミの処分方法
発泡スチロールは、大きさがバラバラで処分しづらいので少し大変ですが、処分方法はご紹介した通りたくさんあります。
そこまで量が無いのであれば、自治体のルールに従って自分で処分する方がお金はかかりません。
しかし、量が多いと小さくカットしたり発泡スチロールをまとめるのに時間がかかってしまうので、業者へ処分を依頼するのをおすすめします。
あなたのライフスタイルに合わせて適切な処分方法をみつけましょう。