スプレー缶の処分方法は?〜不用品回収業者に依頼するメリット・デメリットを徹底調査〜

大掃除や部屋の片付けで、処分に困るもののひとつにスプレー缶があります。
使い切っていなかったり、いつから置いてあったのか分からなかったり。
さらには捨て方も面倒くさそうで、再び放置…なんてことも。
消臭・芳香剤、整髪剤、殺虫剤など、スプレー缶は私たちの生活にとても身近に存在しています。
捨て方が分からないという理由で溜めてしまうことがないように、正しい処分方法を知り、片付けのお悩みを解消しましょう。
目次
スプレー缶を処分する前に知っておくべきこと
スプレー缶は正しくはエアゾール缶といいます。
ヘアスプレーや殺虫剤などの原液をガスの圧力で霧状や泡状にして噴射させる製品です。
アルミやスチール缶と一緒に不燃ゴミや資源ゴミとして自治体に回収してもらえますが、製品の性質上そのまま捨てることはできません。
まずは処分する前に知っておくべきことを解説していきます。
スプレー缶の中身は使い切る
スプレー缶を処分するときの絶対条件といえるのが、中身を全て使い切ることです。
中身が残っているかどうかがわからない時は、スプレー缶を振ってみてください。
「シャカシャカ」「チャプチャプ」などの音がしたら中身が残っている証拠です。
使い切るにはスプレーボタンを「シュー」という音がなくなるまで押し続けましょう。
各自治体でも中身の入ったスプレー缶をゴミとして出すことを禁止しています。
どうしても中身を使い切れない、中身が取り出せないという場合はメーカーや各自治体に相談してください。
スプレー缶の穴あけは必要?
数年前までは、スプレー缶をゴミとして出す場合は穴をあけて出すことが一般的でした。
これは、回収時に缶の中に残ったガスによる爆発事故を防ぐ目的があったからです。
しかし穴あけ作業による事故が多発し、2009年頃から環境省から各自治体に穴あけの作業をしないほうが好ましいとの通達が出されました。
その結果、最近ではスプレー缶を処分する際の穴あけが不要の自治体が増えてきました。
しかし、穴あけの必要性は各自治体により分かれるため、必ずお住まいの地域のルールを確認してください。
また、スプレー缶の穴あけ作業を行う場合は、必ず中身を使い切ってから屋外の風通しのよい場所で行います。
缶に穴をあける道具は100円ショップなどでも手軽に入手することができます。
ガス抜きキャップとは?
スプレー缶には「ガス抜きキャップ」が装着されているのをご存知でしょうか?
「ガス抜きキャップ」とは使い切った後に缶の中に残った少量のガスを安全に抜くためのキャップです。
装着するとボタンを押し続ける仕組みになっているので、指で強く押し続ける手間がなく、安全にガスを抜くことができます。
使い方は製品により異なりますので、各スプレー缶に記載されている使用方法を守ってくださいね。
ガス抜きキャップがついていない場合は、ガスがなくなるまで自分でボタンを押し続けるか、市販のガス抜きキャップを購入することもできます。
スプレー缶の作業を外で行う理由
スプレー缶は捨てる前に、中身を使い切ることとガス抜きをすることが必要です。
これらの作業は必ず風通しのよい外で作業してください。
なぜならスプレー缶の中身は発火性、可燃性の高いガスが使用されているからです。
特に室内では静電気や電化製品の使用など、発火や爆発の原因になるものがとても多くあります。
室内でも換気をすれば大丈夫と思われるかもしれませんが、スプレー缶で使用されているガスは空気よりも重いため、天井近くに設置されている換気扇ではガスを外に出すことができません。
ガスは目で確認することが出来ずに些細なことで大きな事故に繋がります。
スプレー缶を扱うときは必ず外で作業をしましょう。
スプレー缶には種類がある
- ヘアケア用品・デオドラント用品などの生活用品
- 殺虫剤
- スプレー式塗料
- カセットコンロなどのLPガス
私たちの生活の中にはたくさんのスプレー缶製品がありますが、その仕組みはどれも同じです。
内容物によって特殊な場合を除き、処分の方法はほとんど変わりはありません。
スプレー缶は高い内圧に耐えることができ、機密性にも優れたアルミやスチールなどの材質で作られています。
そのため、スプレー缶の保管場所は十分注意をして管理してください
特に夏の時期に高温になる車の中にスプレー缶を放置するのはとても危険です。
なにげなく使った制汗スプレーを車内に置いたままにして爆発した事例もあります。
スプレー缶を保管する際、室内では直射日光のあたらない涼しい場所で保管しましょう。
どんな種類や大きさのスプレー缶でも、扱いを間違うと凶器になることを覚えておく必要があります。
なぜスプレー缶の中身が残っていると危険なの?
スプレー缶の中身は原液と、LPガス(液化石油ガス)とDME(ジメチルエーテル)が使われています。
発火性がとても高く、静電気が起きただけでも爆発や発火を起こします。
スプレー缶の中身が残ったままゴミとして出してしまうと、回収時に清掃車両にプレスされた衝撃で中身が飛び出し、ガスに引火し火災が発生します。
最近ではゴミの分別に対する意識の向上により、清掃車両の火災は減少傾向にありますが、年に数件はスプレー缶に中身が残っていることが原因の車両火災がおきています。
また、中身が残ったまま長期間放置した場合は劣化により錆が出て中身が漏れ出すことがあります。
スプレー缶は中身が残っていても、ある程度の期間で中身を出して廃棄するほうが安全でしょう。
スプレー缶の中身の捨て方
スプレー缶の中身というと、なんとなく環境に悪い気がして捨てにくいという印象があるでしょうか。
日常的に使う製品以外は最後まで使い切ることが難しいものもありますので、安全にスプレー缶の中身を捨てる方法をご紹介します。
中身を捨てる際は必ず屋外で作業をしてください。
空気中に放出する
ヘアスプレーや消臭スプレーなどはそのまま空気中に放出することができます。
風通しがよく、植物などにあたらないひらけた場所で行うのがよいでしょう。
放出している間はずっとスプレーボタンを押していなければならないので、それが大変な場合はノズルを地面に押し付けることで楽に中身を放出させることができます。
「シュー」という音がしなくなって中身がなくなったことを確認し、ガス抜きキャップで残ったガスを抜けば完璧です。
紙類に吸わせる
殺虫剤など危険性のあるものやスプレー式塗料などは中身を紙類に吸わせて処分する方法があります。
また、においがきつかったり空気中に放出するのにためらいがある方にもおすすめできる方法です。
ゴミ袋の中にトイレットペーパーや新聞紙など吸水性の高い紙類を入れて、ゴミ袋の中に中身を噴射していきます。
周囲に中身を拡散させないように紙類にノズルを押し付けるように噴射するのがポイントです。
注意したいのは中にガスを溜めないように、ゴミ袋の口は大きく開けてください。
噴射し終わったらしっかり乾燥させてガスを抜きましょう。
スプレー缶の処分方法2選
スプレー缶を安全に正しく処分する方法は2つあります。
間違った処分方法は大きな事故に繋がるので、自己流で処分しないようにしてください。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分にあった方法を選びましょう。
- 方法①自治体のゴミとして捨てる
- 方法②不用品回収業者に依頼する
方法①自治体のゴミとして捨てる
スプレー缶を自治体のゴミとして出す場合は、分別して資源ごみとして扱われるために定期的に回収日があり、処分費用もかかりません。
スプレー缶の処分方法は自治体によってルールが定められているので、ここでは自治体のルールの例をご紹介します
実際に処分するときは自分の住んでいる地域のルールを確認してください。
- 中身を使い切ってください
- 危険ですので穴あけはしないでください
- 他の不燃ゴミとは別の袋(透明)に入れて中身を表記してください
- しかたなく中身が残っている場合は管轄の清掃事務所に相談してください
- 穴あけはしないでください
- 中身を使い切り、ガスを抜いてください
- 透明または半透明な袋に入れて一般の家庭ゴミと混ぜないでください
方法②不用品回収業者に依頼する
スプレー缶が大量にあったり、捨てる前の作業をする場所がない方には不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
電話かインターネットで問い合わせをしたあと、見積もりから回収までのスピードもとても早いです。
回収の日にちや時間も利用者が決めることができるのも便利ですね。
不用品回収のプロなので、安心して処分をおまかせできます。
不用品回収業者に依頼するメリット
不用品回収業者に依頼をするメリットはとても大きいです。
スプレー缶は処分する際の手間や注意しなければならないことも多く、処分が面倒だなと考えている人も少なくありません。
そんな悩みを解決してくれる不用品回収業者に依頼するメリットをご紹介します。
利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。
- メリット①中身を空にする必要がない
- メリット②穴を開ける必要がない
- メリット③ほかにも不用品があれば一緒に処分できる
メリット①中身を空にする必要がない
スプレー缶を自治体のゴミとして出す場合は、中身を使い切って空にする作業が必要です。
使い切れない中身は自分で取り出さなければならず、屋外での作業場所の確保が困難なこともあります。
中にはスプレー缶のボタンが壊れてしまって、取り出し自体ができなくなっている場合もあるでしょう。
不用品回収業者に依頼すると、面倒な中身の取り出しをする必要はありません。
中身を空にする必要がないことは、スプレー缶を処分したい方には最大のメリットといえます。
メリット②穴を開ける必要がない
最近では廃棄する時の穴あけは不要になりつつありますが、自治体によってはまだ穴あけをして廃棄するルールも存在します。
不用品回収業者に依頼する場合は、こういったガス抜きのための穴あけ作業も必要ありません。
ガス抜きする場合は正しく行わないと危険なこともあるので、利用者にとって安全にスプレー缶を処分できる大きなメリットとなります。
メリット③ほかにも不用品があれば一緒に処分できる
自治体でゴミとして出す場合は分別したり、ゴミの種類によって回収日が異なっていたりと、一度にまとめて処分するのが難しい場合がありますよね。
不用品回収業者では不用品の種類や大きさに関係なく、まとめて処分ができます。
スプレー缶の処分と一緒に、家具や家電を処分したい時などは、いっきに片付けがすすむので時間や手間がかかりません。
不用品回収業者に依頼するデメリット
不用品回収業者に依頼するメリットは大きいですが、実はデメリットもあります。
それは処分するときに費用がかかるということです。
自治体ではスプレー缶は燃えないごみ、または資源ごみに分類されるため回収費用はかかりません。
なので処分にお金をかけたくないと思う方にはデメリットになります。
料金形態やサービス内容は業者でそれぞれ違うため自分に合った優良業者を探す必要があります。
不用品回収業者の中には違法に営業する悪徳業者もいるため注意しましょう。
おすすめの不用品回収業者はECO助っ人
ECO助っ人の魅力
安心の料金設定と即日対応可能が魅力の優良業者です。問い合わせは24時間365日受け付けているので、時間や日にちを気にするがありません。
見積もりは完全無料でキャンセルも自由なのが安心ですね。
不用品回収以外にも買取も積極的に行っているので、回収料金が安くすむこともあります。
不用品1点からゴミ屋敷まで対応可能で、不用品の量にあった無駄のない料金プランも大きな魅力です。
利用者の70%が女性なので、丁寧な作業ときめ細やかな対応に定評があります。
土日祝日や早朝、深夜の作業も相談可能なので、仕事が忙しくて時間がとれないという方にもおすすめです。
ECO助っ人の料金プラン
料金プランは追加料金のいっさいかからない定額パックを用意しています。
運搬料、分別梱包、清掃作業などが全部パックになっているので、後からオプションをつけられることはありません。
少量の不用品回収にぴったりのSSパックは10,000円(税込み)から、一軒家対応のLLパックは100,000円(税込み)と幅広い料金プランに加え、追加の不用品は5,000円(税込み)の低価格パックで対応します。
回収してもらいたい不用品の量に合わせた無駄のないプランが選択できます。
見積もりは完全無料で出張費などもかからず、見積もり以上の料金を請求されることもないので安心して依頼できます。
スプレー缶の捨て方Q&A
Aさん
未使用でも自治体にゴミとして出す場合は中身を使い切るか、中身を取り出してから処分してください。また、各自治体のルールを守って指定された日にゴミとして出してください。
ECO助っ人で回収をする場合は、中身の抜き取りやガス抜きも必要ありません。回収後に責任をもって処分しますのでそのままの状態で回収日までお待ちください。
エコ助っ人スタッフ
Bさん
1990年以前に製造されているスプレー缶は現在では使用が禁止されているフロンガスが使用されている可能性があります。また、缶の劣化で錆が出ている場合は中身が漏れている可能性があるので注意が必要です。噴射させて中身を出すことはせずに、処分方法をメーカーや自治体に問い合わせてください。
ECO助っ人にご依頼いただければ、古いスプレー缶や劣化したスプレー缶もそのままの状態で安全に回収いたします。決してご自身で中身を出したり穴あけの作業はしないでください。
エコ助っ人スタッフ
【まとめ】スプレー缶の処分方法
大掃除や片付けで必ず1本は出てくるスプレー缶の処分に悩んだ経験は誰でもあると思います。
中身が残ったまま放置されていることも多いので、日頃から使いかけのスプレー缶をチェックしておくといいですね。
スプレー缶の処分には中身を使い切ることとガス抜きが基本です。
スプレー缶の処分は、正しく行わないと危険を伴う可能性があるということを注意しておきましょう。
特に屋内での作業は大変危険ですので絶対にしないようにしてください。
スプレー缶が大量にある場合や、作業に不安があるときは不用品回収業者に依頼することをおすすめします。