障子の処分方法6選!費用や捨て方のメリットデメリットも併せて解説
昔から日本の家屋に使われている障子は、時代とともに変化を繰り返し、私たちの生活になじんできた建具のひとつです。部屋に明るくやわらかい光を届けてくれる障子は、和のデザインだけでなく、モダンなインテリアとしても人気が高まっています。
本記事では、使わなくなった障子の処分方法について紹介しています。
目次
障子とは?
障子とは、一般的に日本家屋で使われる木枠に和紙を張った建具です。障子の歴史は古く、平安時代末期に現代使われている障子の原型が生まれました。
障子と似た建具の中で襖がありますが、襖は紙を何重にも貼ることで光を遮り、部屋と部屋を仕切るために使われます。一方、障子は片側に薄い和紙を張り、明かりを通すように作られています。
窓や廊下などの外部との仕切りに障子を使うと部屋を明るくしてくれるので、おすすめです。
エコ助っ人スタッフ
障子におけるメリットとデメリット
障子が昔から日本家屋に親しまれている理由はメリットがあるからです。障子の最大のメリットは、和紙を通して外の光が室内に入ってくることです。
和紙は光を拡散させるので、直射日光やカーテンと比べてもやさしい光を部屋に取り入れられます。また、障子は冷気を遮り部屋のあたたかさを逃さないので、夏も冬も室内温度を快適にして過ごせるのです。
ただし、障子は紙であるため水に弱い、破れやすいことがデメリットになります。
障子の代表的な5つの種類を紹介
障子は用途やデザインによってさまざまな種類があるのをご存じですか。一般的によくみられる障子は水腰障子といい、全面に障子紙が貼られている障子です。
ほかには障子の下部に腰板やガラスが貼られた障子もあります。腰板障子は外からの目隠しになり、紙より強い板を使用しているため、雨風に晒されることの多い外回りの障子によく使用されています。
紹介した水腰障子のほか障子の代表的な5種類を表にしたので、参考にしてください。
障子の種類 | 特徴 |
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雪見障子 | 上下する機能をもつ子障子を入れた障子。水腰、腰付どちらもあり、全国的に普及している障子のひとつ。障子の下半分にガラスがはめ込まれて外の風景を楽しめるデザインもある。 |
猫間障子 | 雪見障子と同じく子障子を入れた障子。片引きや引き分けではめ込まれており、本猫間、関東猫間とも呼ばれる。 |
水腰障子 | 腰板のない全面に障子紙が貼られた障子。現在家屋でもっともよく見かける障子。 |
腰付障子 | 腰板を配した障子の総称。障子紙の寸法によって腰の高さが決まるので、地域差も多い。 |
額入り障子 | 障子の中央にガラスがはめ込まれたもの。縦に長い額縁の入った縦額障子、横に長い横額障子がある。 |
障子を処分する方法
使わなくなった障子を処分する主な方法は、自治体のごみにだす、オークションや買取店に売却・買取してもらう、不用品回収業者に依頼するなどがあります。本章では障子の適切な処分方法として、6つの処分方法を紹介します。
障子の状態によっては捨てずに売却したり、人に譲る方法も紹介しますので参考してみてください。
- 自治体の粗大ごみとして処分する
- 分解・分別して一般ごみとして処分する
- フリマアプリ・ネットオークションで売却する
- 友人・知人で必要な人を探す
- 古材・建具買取専門店に買取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
方法①自治体の粗大ごみとして処分する
障子は自治体の粗大ごみで処分できます。たとえば横浜市では、木製品・プラスチック製品は50㎝以上、金属製品は30㎝以上の品を粗大ごみとして扱っています。
障子も粗大ごみに分類されているので、横浜市が実施している有料戸別収集にだすことが可能です。自治体収集のメリットは、処分費用が安いことです。
デメリットは事前予約制で収集日が決められているため、自分の都合に合わないことがあります。自治体によっては障子を粗大ごみとして扱っていない地域もあるので、事前確認も必要です。
方法②分解・分別して一般ごみとして処分する
障子は分解し細かくわかることで、一般ごみとして処分することもできます。前項で紹介した横浜市の場合だと、木製の障子を50㎝以下にすれば燃えるごみに出せることになります。
一般ごみは、費用がかからないので無料で処分できるのが、分解するメリットです。ただし、障子の分解は慣れていないと手間と時間がかかり、けがをする危険もあります。
安全に作業できるように、分解できる広いスペースを確保しておくことをおすすめします。
障子を分解する方法
- スプレー
- 手ノコ
- 木槌
障子の分解は慣れてしまえば難しいものではありません。分解にはスプレー、釘抜、木槌があると便利です。
けがをしないように軍手の用意もしておきましょう。分解の手順は障子紙を剥がす、引手を外す、枠を外すの3ステップで完了します。
まず、水を入れたスプレーで木枠を濡らし、障子紙を剥がしていきます。金属の引手が使用されている場合は、引手を外して金属ごみにだしましょう。
組子は細いので素手でも簡単に折って外せますが、折るだけだと木片でけがする可能性があるので、手ノコなどで細分すると安全です。外枠は、角を木槌でたたくと傷つけずに外れます。
方法③フリマアプリ・ネットオークションで売却する
まだ使えるきれいな状態の障子は、フリマアプリやネットオークションに出品して売却できる可能性があります。たとえば、メルカリでは2,000~10,000円程度で出品されています。
出品方法は、品物の写真と説明を投稿するだけなので簡単です。買い手が見つかればすぐに処分できて、お金にも換えられます。
デメリットは、梱包や配送作業はすべて自分でするので、時間と手間がかかることです。配送料のほか手数料もかかるので、上手に値段設定しないと赤字になります。
方法④友人・知人で必要な人を探す
手間をあまりかけずに障子を処分したい人は、友人や知人に声をかけてみてはいかがですか。障子は長く使えるものですが、劣化はします。
日頃忙しいと障子の手入れもなかなか行き届かないので、きれいな障子と交換できれば、相手も喜ぶはずです。友人や知人に譲るメリットは、喜ばれるほかに処分費用がかからないという点があります。
しかし、サイズを確認しないとせっかく譲っても使えないので注意が必要です。障子の寸法を測ってから運ぶことで、後に困らずに済みます。
方法⑤古材・建具買取専門店に買取ってもらう
レトロ品として希少価値のある障子は、古材や建具を専門に扱っている買取店で買取してもらえる可能性があります。たとえば、空き家解体で処分しようとした古い障子帯戸4枚が15,000円ほどで買取されるケースもあります。
明治期や昭和初期など年代がはっきりしていて、保存状態が良ければ高く買取可能です。ただし、一般的な障子はほかの古材に比べてあまり価値がつきません。
店舗によっては買取対象外となっている場合もあるので、事前に確認してから査定してもらいましょう。
方法⑥不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼すると、障子が多数あった場合でもまとめて回収が可能です。障子は、1枚で処分するより複数枚まとめて処分することが多くあります。
自治体の粗大ごみ処分では、収集できるごみの個数が決まっているので、1回で捨てきれない場合もあります。不用品回収業者は費用がかかりますが、複数ある障子でも最短で即日回収が可能です。
すぐに障子の処分ができるので、不用な障子の置き場に困ることもありません。不用品回収業者は障子以外に不用品がある場合もまとめて回収してくれます。
障子を処分する場合の注意点は?
本章では、障子を処分する際にとくに注意しておきたい点を2点紹介します。障子にはサイズや材質などさまざまな種類があり、どれでも同じと思って障子を扱っていると、捨てるときや売却・譲渡する際にトラブルになる可能性があります。
処分する前には、おもちの障子の寸法や障子紙の材質など確認しておきましょう。
自治体で処分する場合は各自治体のルールを確認しよう
障子に限ったことではありませんが、自治体でごみを処分する場合には、お住まいの地域のごみ出しルールを確認して正しく捨てなければなりません。障子は基本的に木と紙でできているので、粗大ごみもしくは燃えるごみで処分ができますが、一部金具が使用されている場合もあります。
また、障子紙にも種類があり、プラスチック製のシートで挟まれた障子紙もあるので注意が必要です。自治体でプラスチック加工製品の扱いを確認してから処分しましょう。
売却や譲渡する場合は障子サイズの確認を忘れずに!
障子のサイズは、地域や間取りによって違います。ホームセンターでも置いている障子のサイズはさまざまです。
障子紙だけでなく、障子枠にもサイズがあります。障子枠の基本サイズは高さ90㎝幅185㎝ですが、幅150㎝の幅広サイズもあるので売却・譲渡する際には確認が必要です。
組子のデザインも多くの種類があるので、譲渡する際には相手の好みに合うものか写真をみてもらい納得してもらってから渡すと安心です。
障子をリメイクしてみよう!
障子のもつ和風なテイストに惹かれて、捨てずに何かにほかのことに使えないかと考える人もいます。障子は基本的に木と紙でできているので、リメイクして再利用が可能です。
本章では、障子をリメイクして部屋を彩るアイデアを紹介します。障子紙を好きな模様に張り替えるだけでも雰囲気が変わりますし、本格的なDIYに挑戦するのも楽しいのでおすすめです。
障子を本棚などの扉にリメイクする
障子の組子文様を楽しむ人もいます。組子は飛鳥時代から磨き抜かれた木工技術で、細く引き割った木にカンナやノミで加工しながら1本1本組付けられた伝統的な技法です。
模様は麻の葉、ゴマガラなど40種類以上あり、繊細な技術に惹かれる人も多くいます。組子の柄が気に入って捨てるのがもったいないときには、本棚などの扉にリメイクすれば長く楽しむことも可能です。
障子紙をきれいに貼りなおせば本を埃から守れますし、部屋落ち着いた雰囲気に変えてくれます。
障子をフック棚としてリメイクする
障子紙がなくても組子を活用すると小物を飾ったり、フック棚としてリメイクできます。障子枠は素材が木でできているので、好みの色に塗装しやすく洋風和風問わず自分の好きな雰囲気にアレンジ可能です。
RoomClipやPinterestでリメイク障子を検索すると、書斎や居室に合わせたすてきなリメイクが見つかり、イメージが膨らみます。DIY初心者の人は、障子紙を色つきの布に変えたり、組子にマスキングテープを巻き付けるだけでもガラッと雰囲気を変えられて楽しいです。
障子を部屋の間仕切りにリメイクする
障子は特徴を活かした間仕切りにリメイクする方法もあります。鴨居の溝にはまる上桟と下桟を切り落として、2枚の障子を蝶番で横につないでいくと部屋の間仕切りにぴったりのパーテーションになります。
一般的なパーテーションに比べて明かりを通すので、部屋が暗くならずに快適に過ごすことが可能です。在宅ワークで仕事場とプライベートを分けられますし、目隠しとしても、部屋の雰囲気を変えたいときにも活躍してくれます。
障子にポリカーボネート板を張って内窓にリメイクする
障子にポリカーボネート板を貼り付けると、摺りガラス窓のようにアレンジできます。内窓に活用するとキラキラした光が部屋に差し込みきれいです。
ポリカーボネートとは、プラスチックの一種でDIYで人気が高い素材です。アクリル板より耐衝撃性や耐久性が高く、紫外線にも強いので屋根や屋外でも利用されています。
アクリル板に比べると加工しにくさはありますが、障子に貼り付けるだけなら問題ありません。ポリカーボネート板はホームセンターで購入できます。
障子の処分にかかる費用は?
障子は粗大ごみになるので、基本的には処分に費用がかかります。自治体で粗大ごみとして処分すると1枚200~400円程度です。
前章で紹介したように障子を分解すれば、一般ごみでだせるので処分費用はかかりません。大量の障子を処分したいときには、不用品回収業者がまとめて1回で処分できるので便利です。
不用品回収業者は、自治体より費用は高めですが、家からの搬出や分別もすべてお任せできて時間と手間が省けます。即日回収もあるのですぐに処分したいときにも利用しやすいです。
自治体の粗大ごみとして処分する場合 | 1枚200~400円程度 |
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自治体で一般ごみとして処分する場合 | 無料 |
不用品回収業者に依頼する場合 | 出張費込み10,000円程度 |
エコ助っ人スタッフ
障子の処分はエコ助っ人がおすすめ!
おすすめポイント | 大量の障子も即日回収 |
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料金 | 5,000円(税込)/SSパック~ |
対応速度 | 最短即日回収 |
営業時間 | 24時間365日対応 |
買取制度 | 高価買取あり |
電話番号 | 0120-633-015 |
公式ホームページ | https://eco-suketto.jp/ |
障子の処分でおすすめの不用品回収業者はECO助っ人です。ECO助っ人は、不用品1点から大量のごみまで家庭で出たさまざまな不用品に対応している不用品回収業者です。
電話1本で即日対応しているので、引越しや遺品整理などお急ぎの際にも利用しやすいと評価いただいています。また、買取サービスがありますので、家で眠っている不用品も合わせてご相談いただければ、プロが査定し高価買取いたします。
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【まとめ】障子は適切な方法で処分しよう!
本記事では障子の処分方法について紹介してきました。自治体で処分する際には、基本的に粗大ごみで出すことになりますが、分解することで一般ごみにも出せます。
障子は軽く加工しやすいので、捨てずにリメイクして再利用してインテリアとしても楽しめます。大量の障子を処分したい場合は、不用品回収業者が便利です。
障子の処分に迷ったら、いつでもECO助っ人にご相談ください。