圧力鍋の適切な処分方法|電気圧力鍋の処分方法もあわせて解説
煮物料理や煮込み料理は時間がかかるのが最大のネックで、調理時間が長くなるためガス代も上がりがちです。時短料理やガス代を節約したい時に活躍するのが圧力鍋ですが、圧力鍋は消耗品なので、いつか処分しなければなりません。
圧力鍋はどのようなタイミングで、どのように処分すればよいかについて、本記事で解説していきます。
目次
圧力鍋ってどんな調理器具?
圧力鍋は名前の通り、食材に圧力をかけて調理する鍋です。圧力をかけることで通常は100℃までしか上がらない温度が、130℃近くまで上昇します。
温度が上がることで食材に早く火が通り、煮物料理や煮込み料理を短時間で美味しく仕上げられます。時間がかかる煮込み料理の代表が豚の角煮です。
普通に調理すると1時間近くかかってしまいますが、圧力鍋を使えばおよそ半分の時間で豚の角煮ができ上がります。しかも普通の鍋で煮るよりも柔らかく、味も染み込んで非常に美味しいです。
エコ助っ人スタッフ
電気圧力鍋が人気
近年特に人気が高まっている調理家電のひとつが電気圧力鍋です。電気圧力鍋は電気によって食材を加熱調理できる圧力鍋で、機能そのものは通常の圧力鍋と同じく、加圧することで沸騰した時の温度を上昇させて調理します。
通常の圧力鍋も火にかければあとは放ったらかしで問題ありませんが、どうしてもガスを使うため、すぐに火を止められる場所で待機しなければなりません。しかし電気圧力鍋は電気によって調理するため、スイッチを入れておけば別の部屋に行っても全く問題ありません。
付きっきりにならなくてよいのが電気圧力鍋と普通の圧力鍋との違いであり、電気圧力鍋最大のメリットです。
圧力鍋を処分するタイミングはいつ?
圧力鍋は時短調理に大活躍しますが、いずれ処分しなければならない時期がやってきます。来るべき時に適切に処分するために、圧力鍋を処分するタイミングについてあらかじめ確認しておきましょう。
圧力鍋の寿命はどれくらい
圧力鍋は消耗品ではあるものの、非常に寿命が長い調理器具です。多くのメーカーで10年保証をつけており、中には保証期間が30年間になっているものもあります。
圧力鍋を保証期間である10年以上使い続けられるのは、正しく使えていることが前提です。10年以上使えるのは本体だけで、重要なパーツであるゴムパッキンは使い方にもよりますが、1年程度での交換をメーカー側は推奨しています。
圧力鍋は使わないと決めたタイミング
圧力鍋本体の寿命は非常に長く、10年以上使い続けない限りは買い替えによる交換は必要ありません(より高性能の圧力鍋がほしくなった時は除く)。圧力鍋を処分するタイミングで最も多いのは、「もう使うことはない」と判断したタイミングです。
使わずにいたとしてもゴムパッキンは劣化していき、いずれ交換しなければなりません。圧力鍋を使わないと決めたら早めの処分を検討しましょう。
圧力鍋の処分方法
圧力鍋は家庭に一台あるほど普及している調理器具ではないため、適切な処分方法が分からないという人も多いのではないでしょうか。圧力鍋の適切な処分方法は以下の5通りです。
- 自治体の不燃ごみとして処分する
- 自治体の粗大ごみとして処分する
- まだ使える場合はフリマアプリやネットオークションに出品する
- リサイクルショップに買取ってもらう
- 不用品回収業者に依頼する
自治体の不燃ごみとして処分する
お住まいの地域で圧力鍋が不燃ごみとして処分が認められるのであれば、不燃ごみとして自治体に回収処分してもらいましょう。不燃ごみの処分方法も自治体によって異なるので、詳しくはお住まいの自治体のホームページなどで確認してください。
大抵は自治体指定のごみ袋に不燃ごみを入れて、回収日に指定の場所へ搬出します。自治体の不燃ごみとして処分する最大のメリットは費用がごみ袋代のみで済むことです。
一方で回収日や時間が限られており、自由に処分できないことがデメリットになります。
自治体の粗大ごみとして処分する
居住している自治体や、処分する予定の圧力鍋の大きさによっては不燃ごみとして処分できない場合があります。不燃ごみとして処分できないごみを自治体で処分する場合は「粗大ごみ」として処分しなければなりません。
粗大ごみを処分する方法は自治体によって大きく以下の3つに分かれます。
- 指定日に回収場所に搬出する
- 戸別収集によって回収する
- 処分施設に持ち込んで処分する
指定日に粗大ごみを回収場所に搬出する処分方法は、不燃ごみの時と同じです。戸別収集は自治体の環境課などに電話して収集の予約をして、当日に自宅前まで引き取りにきてもらいます。
戸別収集は車が入れる場所なら玄関前にごみを出せばよいので搬出が楽なのがメリットです。一方で必ずしも希望の日に収集してもらえないこと、早急な回収には対応してもらえないことはデメリットとなるでしょう。
処分施設への持ち込みは、自分で処分場にごみを持ち込んで処分する方法です。自治体によって事前連絡が必要なところと不要なところがありますが、戸別収集よりも手早く処分できるのはメリットといえるでしょう。
一方で自分で現地に持ち込まなければならないこと、車に粗大ごみを載せる手間がかかること、一度に持ち込める量が少ないことがデメリットです。
まだ使える場合はフリマアプリやネットオークションに出品する
圧力鍋はあくまでも調理を便利にする家電で、絶対に必要なものではありません。テレビの宣伝などを見て買ってはみたものの、さまざまな理由でほとんど使う機会がないという人もいるのではないでしょうか。
あまり使っておらず、まだ使える状態ならば処分ではなく、フリマアプリやネットオークションを利用して売却することも検討しましょう。売却による最大のメリットは処分しつつ利益が得られるという点です。
デメリットとしては出品・発送の手間がかかるという点です。出品の際は商品の撮影と説明文が必要ですし、発送の際は故障しないように丁寧に梱包しなければなりません。
リサイクルショップに買取ってもらう
売却による処分を考えているならば、ネットオークションやフリマアプリを利用するのではなく、リサイクルショップで買取ってもらうという方法もあります。リサイクルショップで買取ってもらうことによるメリットは、不用品を処分しつつお金がもらえるうえに手間がかからないという点です。
店舗に持ち込めば買取ってもらえますし、出張買取に対応している店舗ならば持ち込む必要すらありません。デメリットはフリマアプリやネットオークションに比べれば買取価格が下がる点です。
リサイクルショップ側は自分たちが売って利益が出るような値段で買取価格を提示します。単純比較はできませんが、フリマアプリなどの売値の半分〜3分の1程度の価格で売却することになるでしょう。
不用品回収業者に依頼する
他人に売却するほど状態がよいわけではなく、自治体に処分を依頼するような時間的余裕もない場合は不用品回収業者への依頼を検討しましょう。
不用品回収業者は電話1本で早ければ1時間以内に圧力鍋を引き取りにきてくれます。また、業者によっては24時間365日営業しているところもあり、処分したいと思った時にすぐ依頼できるのは、他の処分方法にはないメリットです。
デメリットはすべての処分方法の中で最も費用が必要になる点でしょう。しかし、不用品回収業者によってはキャンペーンを行なっている業者もありますし、買取サービスを行なっている業者もあるので意外とリーズナブルに利用できるケースもあります。
エコ助っ人スタッフ
電気圧力鍋は小型家電として回収できる!
圧力鍋のうち、電気圧力鍋は通常の圧力鍋とは異なる方法で処分できます。電気圧力鍋は小型家電という扱いになっており、廃棄処分ではなく回収といった形で処分することでごみとしてではなく、資源物として再利用されます。
資源物として再利用されれば、資源の有効活用につながると同時にごみの量を減らす効果も期待できます。
自治体で使用済み小型家電として回収してもらう
電気圧力鍋がなぜ廃棄ではなく、回収といった形で処分できるのかというと、電気圧力鍋は小型家電リサイクル法の対象品目となっているからです。小型家電リサイクル法は2013年に施行されました。
小型家電は鉄・アルミ・銅・レアメタルといった資源物を多量に使っており、使われる資源物の量は家電全体の約3分の1にもなります。そこで焼却や埋め立てではなく、回収して資源を再利用するために制定されたのが小型家電リサイクル法です。
対象品目は電気圧力鍋を含めて数百種類にもなります。小型家電は自治体でもさまざまな手段で積極的に回収しています。
自治体の回収方法は?
自治体による小型家電の回収方法は主に「ピックアップ回収」「ボックス回収」「イベント回収」「ごみステーションでの回収」の4通りです。それぞれどのような回収方法なのかについては下記の表を参考にしてください。
ピックアップ回収 | 捨てられたごみから小型家電を選別する |
---|---|
拠点(ボックス)回収 | 店舗や役場などに回収ボックスを設置して回収する |
イベント回収 | ごみに関するイベントを実施して回収する |
ごみステーションで回収 | ごみ排出場所に小型家電用のボックスを設けて回収する |
家電量販店の引取サービスを利用する
小型家電リサイクル法に該当する小型家電は、家電量販店の引取対象品となっています。家電量販店は販売した家電に関しては、購入者から依頼された場合、回収する義務があります。
もし不要になった電気圧力鍋の購入先が分かっているならば、購入した家電量販店に依頼すれば引き取ってもらえます。ただし引き取りの際に運搬費用などが発生する点には注意が必要です。
また、販売した家電以外でも家電なら回収する「引取サービス」を実施している家電量販店もあります。
引取サービスを実施している代表的な家電量販店
引取のみのサービスを実施している主な家電量販店のうち、エディオン・ヤマダ電機・ケーズ電機の引取条件・引取金額を表にまとめました。
家電量販店名 | 引取条件 | 引取金額 |
---|---|---|
エディオン | さまざまな家電に対応 | 家電によって異なる |
ヤマダ電機 | テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機のみ | 運搬費2,500円(税込)+出張費2,750円(税込) |
ケーズデンキ | さまざまな家電に対応 | 出張費3,300円(税込)+出張費3,300円(税込) |
圧力鍋を高く買取ってもらうための注意点
なんらかの理由でほとんど使わずに置きっぱなしの圧力鍋は、フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップなどに売却するのが最善の処分方法です。圧力鍋は安く買えるならば欲しいと考えている人も多く、買い手が見つかる可能性は高いです。
とはいえ、せっかく売却するのであれば少しでも高く買取ってもらいたいと考えるのではないでしょうか。圧力鍋を高く買取ってもらいたいならば、これから解説する4つのポイントに注目しましょう。
使わない圧力鍋はできるだけ早く売却する
もし圧力鍋を購入して、数ヶ月間使わないのであれば、恐らく再び使うことはありません。圧力鍋を使わなくなる理由には以下のようなものがありました。
- 完成までに時間がかかる
- 作れる量が中途半端
- 煮込み料理をあまり作らない
- 味見ができない
使わなかった理由として、上に挙げた項目に該当する人は早めに売ってしまいましょう。多くの家電は年に1回新商品が登場します。
車と同じでモデルチェンジすると型落ち品は価値が大きく下がるので、買取価格が大幅に減少します。いつか使うかもと思って置きっぱなしにするくらいなら、なるべく早めに手放すことをおすすめします。
定期的なメンテナンスの実施できれいな状態を保つ
圧力鍋を高く売りたいなら、見た目が綺麗であることが絶対条件です。たとえ使わなかったとしても、定期的に掃除をして買ったばかりの時と同じ状態を保つようにしましょう。
特に調理の際に付着した焦げは、すぐに綺麗に落とさないと焦げが鍋底などにこびりついてしまい、掃除がとても大変になります。逆にいえば見た目が綺麗ならば、年月が経って圧力鍋そのものが古くなったとしても、買い手が見つかることが多いです。
パッキンなどのメンテナンスが必要
購入して数ヶ月程度なら気にする必要はありませんが、数年経過しているのであれば、パッキンなどの消耗品のメンテナンスを推奨します。見た目が特に変わりないからとパッキンを交換しないまま数年放置した圧力鍋を売却すると、購入した相手が使った途端に故障する恐れがあります。
ただし、純正品のパッキンはそれなりに費用がかかるので、交換しても利益が出るかよく検証してから判断しましょう。
正常に調理できるかを確認する
使っていた圧力鍋を他人に売却するにあたって、正常に調理できるかを確認するのは基本中の基本です。長期的に放置している圧力鍋は、見た目には変化がなくても、実際に使ってみると何かしらの不具合を起こしてしまうこともあります。
長期的に放置した際に懸念されるのはパッキンの劣化なので、パッキンを交換すれば通常通り調理できますが、長期的に放置していた場合はパッキンではなく本体が不具合を起こしている可能性もあります。
正常に調理できなかった場合は修理または部品の交換をするのか、売却はあきらめて処分を検討するかを判断しなければなりません。
人気メーカーの電気圧力鍋は高価買取の可能性
電気圧力鍋は時短になるだけではなく、調理時間をまるまる別のことに使えるため、タイパ面でも非常に注目されている家電です。非常に需要が高まっていることもあって、人気メーカーから販売されている電気圧力鍋はかなりの高値で買取ってもらえます。
特に人気なのがパナソニック・シャープ・ティファールの3社で、特に最新電気圧力鍋はかなり高価で買取ってもらえる可能性が高いです。
電気圧力鍋の人気メーカー |
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パナソニック・シャープ・ティファール |
圧力鍋の処分にかかる費用は?
圧力鍋を処分する際、処分方法ごとに費用が発生します。処分方法を複数選べるのであれば、処分費用を比較してどのような手段で処分するかを決めるとよいでしょう。
費用が発生する処分方法ごとに、どの程度の費用が発生するのかを表にまとめました。費用だけでみると不用品回収業者の利用は割高になることがわかります。
しかし、不用品回収業者は品物の買取サービスを行なっていたり、手間なく処分をお願いできたりするなど、かかる費用以上のメリットがあるので費用面と労力面など全てを考えて圧力鍋の処分方法を検討してください。
自治体の粗大ごみとして処分する場合 | 500円 |
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不用品回収業者に依頼する場合 | 3,000円 |
フリマアプリで出品する場合 | 770円(メルカリ「60サイズ」の場合) |
圧力鍋の処分ならECO助っ人がおすすめ
不用品回収業者は非常に便利ですが、業者の数が非常に多いうえに料金相場も不明なため、どの業者に依頼すればよいか分からないという人も多いのではないでしょうか。もし業者選びに困ったのであれば、ECO助っ人に見積もり依頼をしてみてください。
ECO助っ人の魅力
特徴 | 全国展開の大手不用品回収業者 |
---|---|
料金 | Sパック5,000円 |
営業時間 | 24時間365日 |
買取制度 | 有り |
電話番号 | 0120-411-023 |
公式HP | https://eco-suketto.jp/ |
当社は北は北海道から南は九州熊本県まで、日本全国に活動エリアを保有しています。今後も対応地域を拡大させる予定なので、より多くのお客様にご利用いただけるようになるでしょう。
当社はトラックを多数配備していつでも訪問できる体制を整えており、急ぎの回収でも即日訪問で対応いたします。圧力鍋の処分を不用品回収業者で検討している方は、ぜひECO助っ人への依頼を検討してみてください。
【まとめ】圧力鍋は自分に合った方法で処分しよう
圧力鍋は本体自体の寿命は少なくとも10年以上と非常に長いですが、重要なパーツであるゴムパッキンの寿命は通常で約1年とかなり短いです。したがって、圧力鍋を購入したのはよいものの、全く使わなくなりパッキンの交換を迫られた頃が処分のタイミングとなるでしょう。
圧力鍋は不燃ごみまたは粗大ごみでの処分となります。また、電気圧力鍋は家電リサイクル対象品であり、回収してもらうことで再利用されます。見た目や使用に問題なければ、圧力鍋は需要が高まっている調理器具なので、高値で買取ってもらえることでしょう。
圧力鍋1点から他の不用品もまとめて処分したいときは、不用品回収業者の利用も便利です。本記事を参考に、ご自身の都合や圧力鍋の状態で処分方法を選んでくださいね。