ポータブル電源の正しい廃棄方法を紹介!長持ちさせるコツも解説
ポータブル電源はアウトドアで活用できるだけではなく、近年では災害時の非常用電源として購入する人が増えてきています。ポータブル電源は非常に便利ではありますが、適切に処分しなければ環境に悪影響を与える恐れがあります。
ポータブル電源を所有または購入を検討している人は、正しい処分方法を理解し不要になった際には安全に処分するようにしましょう。
- ポータブル電源の寿命を長持ちのさせ方
- ポータブル電源の適切な廃棄方法
- ポータブル電源を高く売却するコツ
目次
電池の種類で変わるポータブル電源の寿命
ポータブル電源に使用されている電池は、主に「三元系リチウムイオンバッテリー」「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」の2種類です。ポータブル電源の寿命は、時間ではなく「サイクル数」によって決まります。
サイクル数とは充電回数と放電回数のことで、空の状態から満タンまで充電し使用して再度空になった時点で「1サイクル」と数えます。
三元系リチウムイオンバッテリーの寿命
三元系リチウムイオンバッテリーの寿命は、およそ500〜2,000回程度です。リン酸鉄系と比べると、コンパクトで軽いものが多いという特徴があります。
エネルギーの密度が低く小さくても大きなパワーを生み出せるうえに、低温でも安定したエネルギーを供給してくれる点がメリットです。一方で発火の危険性はリン酸鉄系のバッテリーよりも高いため、使用時には周辺環境をよく確認しなければなりません。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの寿命
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの寿命は、1,500〜4,000回程度です。商品にもよりますが、三元系リチウムイオンバッテリーと比べると長く使えます。新しいポータブル電源に使用されているバッテリーは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの比率が高くなっています。
一方でリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、三元系と比べるとサイズが大きくなる傾向にあります。そのため、あまり動かさずに済む場所での使用が、望ましいといえるでしょう。
ポータブル電源を長持ちさせる方法
ポータブル電源は高いものだと10万円以上するので、できるだけ長く使いたいものです。使い方や使う環境に気を付ければ、ポータブル電源を長持ちさせられます。
ポータブル電源を長持ちさせるために心がけたいことは、以下の2点です。
- 保管場所に注意する
- バッテリー残量を適正に保つ
保管場所に注意する
ポータブル電源に使用されているリチウムイオンバッテリーは、熱を持つと放電して劣化していきます。そのため、直射日光が当たる場所や高温になりやすい倉庫・車の中などで保管するのはおすすめしません。
また、長持ちさせるには湿気も重要で、冬に窓が結露するような場所だとバッテリーの劣化を招きます。ポータブル電源は、以下のような場所で保管しましょう。
- 風通しの良いところ
- 直射日光の当たらない日陰
- 熱がこもって高温にならないところ
バッテリー残量を適正に保つ
バッテリー残量を適正に保つことも、ポータブル電源を長持ちさせるためには重要です。空になるまで使い切ってから充電したほうが良いと思われがちですが、空の状態から充電するとバッテリーに負担がかかり寿命は短くなります。
また、使わないからといって、残量0のまま長時間放置するのも禁物です。0のまま放置すると、次回充電したときに充電できない恐れがあります。
使わなくても2ヶ月に一度くらいは残量を確認し、常に6割〜8割程度の残量を保持するのが長持ちさせるコツです。
ポータブル電源を適正に廃棄する方法
寿命がきたりなんらかの理由で不要になったりした場合は、ポータブル電源を廃棄しなければなりません。しかし、ポータブル電源のバッテリーであるリチウムイオン電池は、適切な処分をしなければ環境への悪影響または発火の恐れがあります。
ポータブル電源の適正な処分方法を理解し、必ず規則に従って廃棄しましょう。
自治体の指示に従う
ポータブル電源を廃棄する際は、基本的に自治体の規則に従って処分します。ただし自治体ごとに分別方法が異なるため、ポータブル電源がどのごみに該当するかを事前に確認しておきましょう。
自治体を使ってのポータブル電源の廃棄方法の一例を、以下にまとめました。
自治体名 | 処分方法 |
---|---|
大阪市 | 訪問回収によるリサイクル |
東京都 | 燃やさないごみ |
岐阜市 | 家電量販店または公民館への持込 |
福岡市 | 区役所や市民センターへ持込 |
メーカーに回収依頼する
自治体の規則に則っての回収が難しい場合、ポータブル電源の販売メーカーによっては回収依頼を受け付けていることもあります。不要なポータブル電源を回収してもらいたいことを告げると、メーカーへ発送するよう指示されることがあります。
メーカーごとに回収方法が異なるので、詳しくは各メーカーのホームページなどで確認しましょう。発送して回収してもらう場合、送料は負担しなければならないことがあります。
回収依頼できる主なメーカー
本章ではポータブル電源を販売しているメーカーのうち、メーカーを5つ紹介します。メーカーによって回収費用が異なるので、購入前に確認しておくとよいでしょう。
メーカー | 回収対象製品 | 費用 |
---|---|---|
Anker(アンカー) | Anker Solix F1500 Portable Power Station (PowerHouse 1536Wh) | 無料(費用負担) |
EcoFlow(エコフロー) | DELTA Pro3等 | 無料(送料負担) |
Jackery(ジャクリ) | Jackery 2000 Pro等 | 無料 |
BLUETTI(リサイクルサービス) | AC240等 | 無料(送料負担) |
JVCケンウッド | なし | 回収不可 |
フリマアプリやネットオークションで売却する
まだ使用できるポータブル電源を処分する場合は、フリマアプリやネットオークションに出品してみましょう。災害時の備えのため、ポータブル電源の購入を検討している人は年々増加傾向にあります。
新品で購入するとかなり高額なため、中古で手に入れたいと考えている人も多く、購入希望者が見つかりやすいといえます。出品する際はトラブルを防ぐため、性能を正確に記載しおおよその充電可能回数もあわせて明記しましょう。
不用品回収業者に依頼する
ポータブル電源の処分方法の一つに、不用品回収業者の利用があります。不用品回収業者とは、不用品の回収を主な業務としている業者です。自治体と比べると回収してもらう時間を自由に決められるうえ、重いポータブル電源を回収場所に運ぶことなく回収してもらえるといったメリットがあります。
一方で回収費用は、自治体・メーカー回収と比べると高額です。不用品回収業者は、ポータブル電源だけではなく不用品ならほぼすべて回収してくれます。不用品回収業者は、ポータブル電源以外に複数回収してほしいものがあるときの利用をおすすめします。
ポータブル電源を廃棄する際の注意点
ポータブル電源は、家庭で出る通常ごみのように処分できません。廃棄するにあたっては、必ず定められたルールに則って処分しましょう。
本章では、ポータブル電源を処分するときに注意しなければならない点を解説します。
屋外などに放置したままにしない
捨て方が分からず、ポータブル電源を何年も屋外に放置しておくのは非常に危険です。とくにベランダや倉庫などは、直射日光が当たったり熱がこもり高温になります。
また、不法投棄も厳禁で、不法投棄が発覚すると5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金刑が課せられる可能性があります。
エコ助っ人スタッフ
自治体で処分する場合は各自治体のルールの確認が必要
ポータブル電源は、自治体ごとに廃棄方法が大きく異なります。自治体を利用して処分する場合は、必ず自治体の廃棄ルールを確認しましょう。
自治体でポータブル電源を処分する際の廃棄方法は、一部の例外を除き以下のいずれかに当てはまることが多いといえます。
- リサイクルによる回収依頼
- 役場・公民館・家電量販店への持込
- 燃やさないごみ・不燃ごみでの処分
処分方法はホームページに記載されていることがほとんどですが、自治体によってはホームページに廃棄方法を記載していないこともあります。ホームページに記載がない場合は、電話などで直接問い合わせてみましょう。
自分で分解しない
ポータブル電源の廃棄方法が厳格に定められているのは、分解・処分するのに専門的な知識や技術が必要だからです。そのため、自己判断で分解して、処分しようとするのはやめておきましょう。
自分で分解すると、感電やけがといったリスクを負うことになります。持込や発送などが面倒だからと、分解して処分しようとはせず必ず規則に則って処分してください。
基本的に家電量販店の使用済み小型家電回収ボックスは利用できない
ほとんどの家電量販店には、「小型家電回収ボックス」が設置されています。携帯電話・デジカメなどの小型家電も、現在はリサイクル対象商品です。
回収ボックスに投棄することで正しくリサイクルされ、資源を有効活用できるため政府も積極的に回収ボックスへの投棄を推奨しています。ポータブル電源も回収対象であり回収ボックスに投棄したいところですが、ポータブル電源のサイズは回収ボックスよりも大きくなっている場合がほとんどです。
ただし、一部のポータブル電源は回収ボックスに入る大きさなので、回収ボックスへ投棄できます。投入前に、直接家電量販店に問い合わせてみてください。
ポータブル電源を売却する際に気を付けること
不要になった際にまだ充電が可能なポータブル電源であれば、フリマアプリやネットオークションに出品することで売却できます。売却することで売った側はお金を得られますし、買う側は安い値段で入手できるでしょう。
ただし、ポータブル電源を売却する際には、いくつか注意点があります。本章では、ポータブル電源を売却するときの注意点を4つ解説します。
売却しやすいポータブル電源かを確認しよう
- 未使用・新品
- 使用回数が少なく、製造年数が新しい
- 人気メーカーの商品
ネットオークションやフリマアプリで買い手が見つかりやすいポータブル電源は、新品または新品に近いものです。充電回数を正しく計測することは難しいですが、アウトドアが趣味で使用頻度が多かったポータブル電源は売らずに処分することをおすすめします。
比較的新しいもので、人気メーカーのポータブル電源なら高価買取が見込めます。人気メーカーは、以下のとおりです。
- Anker(アンカー)
- EcoFlow(エコフロー)
- Jackery(ジャクリ)
- BLUETTI(リサイクルサービス)
- JVCケンウッド
取扱説明書やほかの付属品が揃っているかを確認する
ポータブル電源に限ったことではありませんが、取扱説明書や付属品が揃っているかどうかで買取価格は大きく異なります。とくにポータブル電源は正しい使い方や保管をしなければ、火災などのトラブルを招く可能性があります。
取扱説明書や付属品が揃っていないものは、買い手が見つかりにくいと考えたほうが良いでしょう。
製品の状態を綺麗に保つ
フリマアプリやネットオークションでは商品の写真を掲載し、購入希望者は写真を見て購入するかどうかを判断します。そのため、売却を検討しているポータブル電源は、隅々まで掃除しておき綺麗な状態を保ちましょう。
屋外に放置したままで傷や汚れが激しいものまた見た目に膨張しているものなどは、まず買い手があらわれません。一通り掃除しても綺麗にならない場合は、廃棄による処分を検討したほうが良いでしょう。
アウトドアシーズン到来前に売却する
ポータブル電源は災害時にも利用しますが、主な利用機会はアウトドアでの非常用電源としてです。アウトドアの利用者数は季節によって波があるため、ポータブル電源を売却するならアウトドアシーズンが到来する前に出品するとよいでしょう。
シーズン前になるとメディアなどでアウトドア特集が組まれることが多く、アウトドアグッズの需要が高まります。購買意欲を狙って出品すれば、買い手がつきやすくなおかつ高値で売却できます。
アウトドアシーズンは、7月中旬から8月いっぱいまでがピークです。
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営業時間 | 24時間365日 |
買取制度 | あり |
電話番号 | 0120-949-966 |
公式HP | https://eco-suketto.jp/ |
不用品回収業者にポータブル電源の処分を依頼するのならば、ぜひECO助っ人での見積もりを検討してください。当社への見積もり依頼は無料ですし、無理な営業もいたしません。
また、男性スタッフへ依頼しづらいような不用品の処分も当社では女性スタッフが常駐していますので、気兼ねなく依頼できます。買取も実施しており、もし回収目的のポータブル電源が販売できるものであれば高額で買取いたします。
【まとめ】ポータブル電源は適正に処分しよう
ポータブル電源のバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、適切な処分をしなければ環境を悪化させる恐れがあります。また、高温になると発火する可能性もあるので、定められた規則に従って適切に処分しましょう。
ポータブル電源の処分方法は主に以下の通りです。
- 自治体のルールに則って処分
- 家電量販店などに持込
- メーカーに回収依頼
- フリマアプリ・ネットオークションで売却
- 不用品回収業者に回収依頼
それぞれメリット・デメリットがあるので、最も利用しやすいと感じた処分方法で廃棄するとよいでしょう。