古いマニキュアの正しい捨て方は?中身が固まったり蓋が開かない時の対処法も解説
Aさん
マニキュアの正しい捨て方をご存知でしょうか?
古くなってドロッとしてしまったものや、固まって蓋が開かなくなってしまったものなど、捨て方がわからず棚にたくさんマニキュアが溜まっているという方も多いのではないでしょうか。
マニキュアは、水道に流したりすることはせず、中身と蓋、瓶に分けて、それぞれルールを守って捨てることが大切です。この記事では、マニキュアの捨て方や再利用方法、捨てる際の注意事項などをご紹介します。
目次
古いマニキュアのNGな捨て方
古いマニキュアの間違った捨て方をご存知でしょうか。手間を省くためについつい中身を水道に流してしまったり、中身が入ったまま瓶を捨てたりしていませんか。そのような捨て方は、環境にも設備にも悪影響を及ぼしてしまいます。
マニキュアNGな捨て方を3つご紹介します。
- 中身を水道に流す
- 中身が入ったまま瓶を捨てる
- 火気の近くで中身を出す
【NGな捨て方①】中身を水道に流す
NGな捨て方の1つは、中身を水道に流すことです。マニキュアは有害な化学物質を含んでいる場合があり、これを水道に流すと環境への影響や水質汚染を引き起こす可能性があります。
下水道や浄水施設にも悪影響を及ぼす可能性があるため、避けましょう。また、マニキュアのような粘性の高い液体は水で完全に流れにくく、水道管が詰まってしまうなどの可能性もあります。
地域のルールを守って、指定された方法で捨てるようにしましょう。
【NGな捨て方②】中身が入ったまま瓶を捨てる
マニキュアの中身が入ったまま瓶を捨てることもNGです。マニキュアには、ニトロセルロース、カンファー、クエン酸エステル、酢酸エチル、酢酸ブチルなど、引火性を持つ成分も含まれています。
そのまま捨ててしまうと、自然発火の可能性や引火を引き起こしてしまう可能性があるため、大変危険です。必ず中身を処分してから瓶を捨てましょう。
【NGな捨て方③】火気の近くで中身を出す
マニキュアの中身を火気の近くで出すことも大変危険です。マニキュアをつけていると、独特なにおいがしますが、それは揮発成分が含まれているためです。
酢酸エチルやトルエンなど、低い温度でも引火してしまう成分が混入している場合もありますので、思わぬ火災の危険があります。マニキュアの容器にも「火気厳禁」と記載がある場合も多いです。
マニキュアの中身を出す際は、必ず周囲に火気がないかを確認し、出した後の液体も放置せずすぐに処分するようにしましょう。
マニキュアの正しい捨て方
それでは、どのような捨て方が正しいのでしょうか。マニキュアは中身、瓶、キャップ、それぞれに捨て方のルールがあります。
自治体ごとにルールが定められていますので、必ずチェックして、お住まいの地域のルールに従うことが大切です。
マニキュアの中身の捨て方
マニキュアの中身が残っている場合は、新聞紙やチラシなど水を吸いやすい紙に出します。古いマニキュアはドロドロになっている場合も多いので、蓋をして瓶を振ることで液体を柔らかくして中身が空になるまで出し切りましょう。
マニキュアの蓋が開かないほど固まってしまっている場合は、キャップの部分をお湯で温めるなどして、固まったマニキュアを溶かすと開けやすくなります。
中身を吸い込ませた新聞紙やチラシは、一般的にはそのまま可燃ゴミとして出すことができます。
お住まいの自治体によってルールは異なりますので、必ず確認するようにしましょう。
マニキュアの瓶の捨て方
空になった瓶は、刷毛のついたキャップと本体部分に分けて処分します。本体部分の瓶は資源ごみや不燃ごみとして処分します。
瓶にマニキュアが残っている場合、水洗いをしても綺麗にはなりません。どうしても取りきれない場合は除光液で少し濯ぐなどすると良いでしょう。
容器の扱いは、素材や地域のルールによってもさまざまです。必ずお住まいの地域のルールを確認して、ルールに従って捨てる必要があります。
主要都市のルールをいくつか事例として見てみましょう。
自治体名 | 捨て方 |
---|---|
東京都 | 渋谷区:燃えないごみ 新宿区:燃えないごみ 世田谷区:燃えないごみ |
横浜市 | 中身:燃えるごみ 瓶:燃えないごみ |
川崎市 | 瓶:普通ごみ |
さいたま市 | 燃えないごみ |
千葉市 | 燃えないごみ |
大阪市 | 中身:燃えるごみ 容器・キャップ:燃えないごみ |
京都市 | 燃えないごみ |
福岡市 | 空きびん |
沖縄市 | 中身:燃えるごみ 瓶:燃えないごみ |
自治体ごとのルールを見てみると、中身は可燃ごみ、瓶やキャップは不燃ゴミとして出すことを指定している自治体が多いようです。
中身を可燃ごみとして捨てる場合は、新聞紙やチラシに染み込ませてから捨てることがルールになっている場合も多いので、詳細を確認してルールに従うようにしましょう。
自治体によって、ホームページに詳細が記載されている場合もあれば、そうでない場合もあります。わからない場合は、自己判断をせず、自治体に問い合わせてみるなどして、必ず正しい捨て方を把握しておくことが大切です。
マニキュアのキャップの捨て方
大半のマニキュアのキャップには刷毛がついています。一般的にはプラスチックでできているものが多く、不燃ゴミや一般ゴミとして捨てられます。
最近では、木でできているものやデザイン性の高いものは特殊な素材のものもありますので、必ず何の素材でできているかを確認しましょう。
マニキュアの中身が固まって出せない時の対処法
古いマニキュアを捨てようとした時、中身が固まって出せない経験がある方も多いのではないでしょうか。そのような場合は、そのまま捨てるのではなく、溶かして中身を出す方法があります。
中身を安全に出すための4つの方法をご紹介します。
マニキュアの薄め液を使う
中身がドロドロになってしまって出せない時は、マニキュアの薄め液を使うと良いでしょう。薄め液とは、ポリッシュシンナーなどとも言われ、ポリッシュを薄める際に使用するアイテムで、ドラッグストアなどで購入することができます。
数滴垂らすと、ドロドロになったマニキュアも元のサラサラな状態に戻すことができます。薄め液を加えた後は、激しく振ったりせずくるくると瓶を回すようにしてゆっくり転がすとうまく混ぜ合わせることができます。
お湯で温める
もう一つの方法としては、お湯で温めることで溶かすこともできます。沸騰しない程度のお湯を用意し、固まったマニキュア瓶を密封されたまま、お湯の中に浸します。
お湯の量は瓶の全体が浸かる程度で十分です。数分間待つとお湯の熱でマニキュアが溶けやすくなります。
瓶を取り出しよく振ります。取り出す際は火傷に気をつけてください。
固まりが緩んできたらマニキュアが再び液状に戻ります。なかなか戻らない場合、何度か繰り返したり少しずつ温度を上げるなどの方法を試してみましょう。
除光液で固まった部分を溶かす
マニキュアが固まってしまった場合、除光液を使用して固まった部分を溶かすことができます。適切なマニキュア除光液を用意します。
マニキュア瓶の口部に少量の除光液を滴下します。少しずつ追加し、瓶を振りながら様子を確認します。
除光液を添加したら、瓶をよく振り、固まった部分を溶かします。必要に応じて、除光液を追加して溶かし切るまで繰り返します。
除光液を使う際は、窓を開けて適切な換気をしながら行いましょう。
目薬や化粧水で薄める
マニキュアが固まってしまった場合、目薬や化粧水を使って薄めることもできます。まずは、できるだけ無香料で、アルコールやアセトンを含まない目薬や化粧水を選びましょう。
固まったマニキュア瓶をよく振ります。少量ずつ、目薬や化粧水をマニキュア瓶に滴下します。
少しずつ追加し、瓶を振りながら様子を確認します。目薬や化粧水を追加したら、瓶をよく振り、マニキュアを薄めます。
必要に応じて、目薬や化粧水を追加して溶かし切るまで繰り返します。
古くなったマニキュアの活用方法
マニキュアは、処分する以外にもさまざまな活用方法があります。自分は使わないけれどまだまだマニキュア自体は使えるという場合はフリマサイトを活用したり、DIYで使ったり、工夫次第で楽しく再利用することができます。
主な5つの再利用方法をご紹介します。
- 【活用方法①】フリマサイトで売る
- 【活用方法②】雑貨などのカラーリングに使う
- 【活用方法③】ストッキングやタイツの電線対策で使う
- 【活用方法④】混ぜて新しい色をつくる
- 【活用方法⑤】ボトルを再利用する
【活用方法①】フリマサイトで売る
古くなったマニキュアを活用する方法の1つは、フリマサイトで売ることです。古いマニキュアを売る前に、清潔な状態に保ちます。
マニキュア瓶に傷や汚れがなく、中身もまだ使用可能な状態であることを確認しましょう。フリマサイトに出品する際、商品の写真を撮り、詳細な説明を記載することで、購入されやすくなります。
マニキュアの色、ブランド、容量、使用状況などを説明し、購買者に伝わりやすい文章にすることがポイントです。商品が売れたら割れないように緩衝材などで包んで発送してください。
【活用方法②】雑貨などのカラーリングに使う
雑貨やアクセサリーのカラーリングに使うこともできます。例えば、古くなったジュエリーや小さな雑貨、写真立て、花瓶、または家具の装飾部分の模様替えなどさまざまな部分に使うことができます。
アイテムを塗装する前に、表面をきれいに拭いておきましょう。塗装が完了したら、乾燥させます。
他のものにマニキュアが付着しないよう、しっかり乾燥させることがポイントです。必要に応じて、透明なマニキュアトップコートを塗って仕上げることで、耐久性を向上させることができます。
【活用方法③】ストッキングやタイツの電線対策で使う
マニキュアは、ストッキングやタイツの電線対策に使うことができます。ストッキングやタイツに穴が空いてしまった場合、マニキュアの色が穴に合ったものであれば、穴や裂け目にマニキュアを塗ることで、穴を塞ぎ補強することができます。
マニキュアを塗ったら、しっかりと乾燥させます。必要に応じて追加のマニキュア層を塗って補強を行います。
また、穴が大きい場合は何度か繰り返すことで、より頑丈に補強することができます。トップコートなど透明なものはどんな色のタイツにも目立たず使うことができます。
【活用方法④】混ぜて新しい色をつくる
マニキュアを混ぜて新しい色を作ることもできます。古いマニキュアの中から、新しいカラーを作るために使いたい色を選びます。
選んだマニキュアカラーを容器に出し、よく振って均一な状態にします。次に、異なるカラーのマニキュアを少量ずつ追加し、よく混ぜます。
混ぜる際、新しいカラーを調整し、希望する色になるまで試行錯誤します。まだらにならないようにしっかり混ぜたら完成です。
カラーに飽きてしまった場合でも、混ぜることで新しいカラーを楽しむことができます。
【活用方法⑤】ボトルを再利用する
ボトルのみを再利用する方法もあります。古いマニキュアを使い切った後、ボトルをよく洗浄し、中のマニキュアを完全に取り除きます。
ボトルが綺麗になったら、別のものを詰め替えてみましょう。マニキュアのボトルのキャップは刷毛がついている場合が多いので、少しずつ刷毛で塗るもの、例えば、自作のネイルオイル、リップグロス、などを詰めと良いでしょう。
可愛いラベルをデザインして貼り付ければ、オリジナルのコスメが完成します。
大量のマニキュアを捨てるならECO助っ人にお任せください
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エコ助っ人スタッフ
マニキュアを捨てる時の気になる質問に回答
マニキュアを捨てる際、捨て方以外にも気になるポイントがありますよね。中身を出している最中に手にマニキュアがついてしまったり、除光液やポリッシュ以外のジェルネイルを捨てたい場合の方法がわからないなど、3つの疑問にお答えします。
- 【Q1】マニキュアが手や服についてしまったらどうすればいい?
- 【Q2】除光液の捨て方は?
- 【Q3】家庭用ジェルネイルの捨て方は?
【Q1】マニキュアが手や服についてしまったらどうすればいい?
マニキュアが手につい他場合は、速やかに水で流し、柔らかいブラシや爪楊枝でこすります。アセトンフリーの除光液を使って拭くこともできます。
ただし、衣服には使用しないでください。衣服についた場合、マニキュアがまだ湿っている場合は速やかにティッシュペーパーや古い布で軽く押さえ、吸収させます。乾いたマニキュアの場合、アセトンフリーの除光液を試してみます。
ただし、生地によっては傷んでしまう場合があるので注意しましょう。
【Q2】除光液の捨て方は?
除光液の捨て方は、地域ごとにルールが異なるため、まずはお住まいの地域のルールを確認しましょう。一般のごみや下水に除光液を捨ててはいけません。
専用の廃棄物処理場所に持ち込むか、指定された廃棄物収集日に出す必要があります。一部の除光液は再利用できる場合があります。
除光液は有害な化学物質を含むため、適切な取り扱いが必要です。密封された容器で保管し、子供やペットの手の届かない場所に保管してください。
【Q3】家庭用ジェルネイルの捨て方は?
家庭用ジェルネイルの適切な捨て方は環境に配慮して行う必要があります。使用済みのジェルネイルの液体は、地域の廃棄物処理規則に従って廃棄物収集日に出すか、専用の廃棄物処理場所に持ち込みます。
下水や普通のごみに捨てないでください。ジェルネイルランプは電子機器であるため、ジェルネイルの液体とは別の方法で処分する必要があります。
未使用のジェルネイルや使い切れないものは、友人や家族に譲ったりするなどして、できるだけ廃棄をしない工夫をしましょう。
地域によっても異なりますが、一辺が30センチ未満の場合は燃えないゴミの日に出す。収集してもらえなかった場合は、お住まいの自治体に直接問い合わせてみてください。
【まとめ】古いマニキュアを正しく捨てよう
いかがでしたか?捨て方がわからず、家にどんどん古いマニキュアがたまってしまったという方は、この記事を参考に正しく処分してみてはいかがでしょうか。
揮発性の物質が入っているため、マニキュアは正しい処理をしないと思わぬ事故につながる可能性があります。わからない点は必ず自治体に問い合わせるなどして、ご自身で確認をしてから対処するようにしましょう。