ヘルメットの処分方法10選|費用や捨てるタイミングなどを詳しく解説
Aさん
エコ助っ人スタッフ
以前まではヘルメットがある家庭は、仕事でヘルメットを使う場合か、バイクに乗っている人がいる場合などに限定され、世帯全体を見ても所有率は多くありませんでした。しかし、2023年より自転車に乗る場合にもヘルメット着用が義務化(2024年時点では努力義務)されたため、ヘルメットの所有率は格段に上昇しました。
ヘルメットは消耗品のため、いずれ処分することになります。本記事では、ヘルメットの処分方法について解説します。
目次
ヘルメットの寿命と処分するタイミング
ヘルメットの寿命や処分するタイミングについては、普段からバイクに乗ったり、仕事でヘルメットを使ったりしている人以外は、知らない人がほとんどなのではないでしょうか。真っ先に思い浮かび、誰でも判断しやすいのが、ヘルメットのサイズが合わなくなった時です。
小さなお子さんがいるご家庭でもない限り、サイズが小さくなって交換するといった機会はあまり訪れないでしょう。自転車、バイク用と工事・作業用ヘルメットとに分けて処分するタイミングを解説します。
自転車用・バイク用ヘルメット
自転車・バイク用ヘルメットの寿命は、使用頻度や保存状態によって大きく変わるものの、毎日使うなら約3年、あまり頻繁に使わなくとも約5年を目安に交換しましょう。しかし、あご紐が緩んだりほつれたりしている場合や、内側のウレタンがヘタって着用した時にゆるく感じた場合には、先ほど紹介した目安に関係なく交換を検討してください。
着用時に転倒して地面に打ちつけ見えない亀裂が入っていたり、どこかしら損傷していたりする可能性があるので、交換をおすすめします。
工事用・作業用ヘルメット
工事・作業用ヘルメットも自転車・バイク用ヘルメットと同様に使用頻度が高い場合は約3年、あまり使わない場合は5年で交換しましょう。ただし、仕事用のヘルメットは自転車用など自宅用のヘルメットよりもシビアなチェックが必要です。
少しでも気になる部分があれば、交換を検討したほうが良いでしょう。
ヘルメットの処分方法10選
ヘルメットの寿命については、先に説明した通りです。では、使えなくなったヘルメットはどのように処分すれば良いのでしょうか。
ヘルメットを処分する方法は以下の10種類です。1つずつ詳細を解説するので、自分の状況に応じてもっとも簡単な方法で処分すると良いでしょう。
- 自治体の可燃ごみや不燃ごみとして処分する
- 自治体の粗大ごみとして処分する
- 友人や知人に譲る
- 地域の掲示板などを利用し近隣で欲しい人を探す
- バイク用品を取り扱う専門店で売却する
- 買い替え時に下取りや引き取りを依頼する
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリに出品する
- ヘルメットドネーションを利用する
- 不用品回収業者を利用する
自治体の可燃ごみや不燃ごみとして処分する
自治体にもよりますが、多くの市町村でヘルメットは可燃ごみまたは不燃ごみ扱いです。自治体のホームページなどで回収日を確認し、指定のごみ袋に入れて回収場所に出せば回収してくれます。
参考までにいくつかの自治体でヘルメットが、どの種類のごみに該当するかを見ていきましょう。まず、奈良市では「不燃ごみ」に該当するので指定の不燃ごみ袋に入れて回収日に出します。
長野市も奈良県と同様に「不燃ごみ」扱いなので、指定の不燃ごみ袋に入れ回収日に出せば、回収してもらえます。また、東大阪市では「可燃ごみ」として処分可能ですが、フルフェイスのヘルメットは「不燃ごみ」扱いです。
自治体の粗大ごみとして処分する
自治体によっては、ヘルメットは可燃ごみや不燃ごみではなく「粗大ごみ」扱いになることもあります。粗大ごみ扱いの場合には、可燃ごみや不燃ごみのように袋に入れて回収日に出せないので、注意が必要です。
ヘルメットが粗大ごみ扱いになる自治体はいくつかありますが、本記事では一例として大阪市での処分方法を紹介します。大阪市では、一辺が30センチ以上のものは「粗大ごみ」として処分しなければなりません。
粗大ごみは、事前予約による戸別収集で処分します。
友人や知人に譲る
ヘルメットの処分方法は、ごみとして廃棄するのがすべてではありません。各自治体もリサイクルやリユースなど、再利用を積極的に推進しています。
もし身近な友人や知人でヘルメットを欲しがっている人がいるなら、譲ることも立派な処分方法のひとつです。再び利用してもらうことで、ごみ削減にもつながります。
譲ってもらった人もヘルメットの購入費用を使わずに済むので、双方にメリットがあります。
地域の掲示板などを利用し近隣で欲しい人を探す
友人・知人など近しい人でヘルメットを欲しがっている人がいないのならば、近所でヘルメットを欲しがっている人がいないか探してみましょう。近所の人に使わなくなったものを譲るのには「ジモティー」を活用するのが1番です。
ジモティーにアクセスし、自分が住んでいる地域を選んで掲示板に譲渡するヘルメットの写真とヘルメットの内容を記載して掲載します。サイトを見て欲しい人が見つかれば連絡が入るので、お互いの都合の良い日を決めて譲渡してください。
自治体でもジモティーと提携しているところがあるので、活用すると良いでしょう。また、自治体によっては独自にリユース用の掲示板を設けているところもあります。
たとえば、武蔵野市では「むさしのエコボ」という掲示板があり、ジモティーと同じように、譲りたいものがある人と譲って欲しいものがある人をマッチングさせる場所となっています。
バイク用品を取り扱う専門店で売却する
バイク用のヘルメットに限定されますが、バイク用品に持ち込むことで買い取ってもらえる場合があります。バイク用品専門店のスタッフに相談すると、適正な価格を提示してくれることでしょう。
買い取りしてもらえるのは、購入してから3年以内のものまたは、未使用のヘルメットに限られます。地面に叩きつけられるなど一度でも衝撃を受けキズや、凹みが見られるヘルメットは、当然買い取りしてもらえません。
買い替え時に下取りや引き取りを依頼する
バイク用の場合に限りますが、新しくヘルメットを購入した際に古いヘルメットを持っていけば、引き取りまたは、下取りしてもらえる場合があります。引き取ってもらえれば、わざわざ処分する手間が省けますし、下取りしてもらえれば処分できるだけではなく新しいヘルメットの購入費用も抑えられると一石二鳥です。
売却の時と同じく購入してから3年以内または未使用のヘルメットに限られたり、引き取りや下取りの場合は購入するヘルメットと同じメーカーでなければならなかったりと条件があります。詳しくは、ヘルメットを購入する予定の販売店に問い合わせてください。
リサイクルショップで売却する
使わなくなったものを売る手段として、もっともメジャーなのがリサイクルショップでの売却です。リサイクルショップは、基本的に買い取れる状態のものであれば何でも買い取ってくれるので、ヘルメットも状態の良いものであれば問題なく買い取ってもらえます。
バイク用品店の時と同様に、ヘルメットは使用期間が短いまたは、未使用の美品でなければ買い取ってもらえないでしょう。買い取り価格は元値や希少価値などによって大きく変動しますが、通常のヘルメットであれば3,000円~1万円くらいといったところです。
希少価値があると確信しているヘルメットであれば、リサイクルショップよりもバイク用品店で査定してもらったほうが、希望通りの価格で買い取ってもらいやすいです。
フリマアプリに出品する
リサイクルショップはお店側も販売して利益を得る必要があるため、買い取り価格はどうしても低くなりがちです。手数料を少しでも削減して売りたいならば、フリマアプリを利用して出品しましょう。
フリマアプリならば買い手側と直接金銭のやり取りができるので、買い手が見つかればリサイクルショップで売るよりも高く売ることができます。ただし、出品してしたヘルメットを欲しいという人が出てこなければ、いつまで経っても処分できません。
ヘルメットドネーションを利用する
譲渡や売却できるほど状態は良くないものの、使用には問題ないヘルメットであれば、ヘルメットドネーションを利用するという手段もあります。ヘルメットドネーションとは、「Naps +E」という団体が実施しているSDGs活動のひとつです。
バイク用品店などに不用になったヘルメットを回収するボックスを設置しており、来客した際にヘルメットを持ち込めばボックス内に入れることで処分できます。回収したヘルメットは分別して利用可能と判断したもののみ、カンボジアで再度ヘルメットとして使われます。
なぜカンボジアにヘルメットを寄付するのかというと、カンボジアはバイクの乗車率が高いにもかかわらず、ヘルメット未着用で走行している人が非常に多く、死亡事故が一向に減らないからです。
不用品回収業者を利用する
何かしらの理由から上記で紹介した処分方法を利用できないならば、不用品回収業者に回収依頼することをおすすめします。不用品回収業者に依頼すると回収費用が発生してしまいますが、どのような状態のヘルメットも回収してくれます。
また、ヘルメット以外のバイク用品一式、さらにはバイク本体や自転車本体も引き取ってもらえるのは、他の手段にはない大きなメリットです。したがって、不用品回収業者はヘルメットだけを処分するのではなく、他にも多量の不用品があり、さまざまなものをまとめて処分したい時に利用するのがおすすめです。
法人や事業所で使用しているヘルメットの処分方法
家庭で使っていたヘルメットの処分方法は、以上で紹介した通りさまざまな方法があります。では、法人や事務所、会社、工場で使っていたヘルメットはどう処分すれば良いのでしょうか。
法人または事業所で使っていて不要になったヘルメットは、産業廃棄物に該当するため、家庭用ごみのように可燃ごみや不燃ごみなどとして処分できません。産業廃棄物の処分方法に則って、処分する必要があります。
日本ヘルメット工業会のリサイクルシステムを利用する
山陽廃棄物扱いのヘルメットは、日本ヘルメット工業会が実施している「リサイクルシステム」を活用することで処分できます。ヘルメットのリサイクルシステムは2003年にスタートし、20年間実証実験に取り組んでいました。
以降、環境大臣より産業廃棄物「広域認定」を取得したため、2023年より新たなリサイクルシステムを指導することになりました。ヘルメットリサイクルシステムでは、回収したヘルメットを解体・分解・破砕した後、用途に応じて樹脂に再生、再生後は家電用の部品や建築資材、セメント原料や熱源として再利用されます。
リサイクルシステムの手続きの流れ
リサイクルシステムは日本ヘルメット工業会にあらかじめ不要となったヘルメットの回収を依頼し、適切な手続きを結んで実施することとなります。リサイクルシステムの手続き手順は以下の通りです。
処理費用の支払いは、回収したヘルメットがリサイクルセンターに到着後、分別が完了してからとなっています。リサイクルセンターの稼働状況によって、ヘルメットを回収してから請求書が送られるまでの日数は変動します。
不用品回収業者に依頼する
事業所で使っていたヘルメットも、不用品回収業者であれば処分可能です。ヘルメットリサイクルはごみの削減につながる活動ではありますが、処分完了までにどうしても時間がかかります。
さまざまな事情により一刻も早く処分したいといった場合は、不用品回収業者に処分を依頼するのがもっともスピーディーです。不用品回収業者であればヘルメットだけではなく、他の産業廃棄物もまとめて処分できます。
ヘルメットの処分にかかる費用相場はいくらぐらい?
ヘルメットを処分する手段はいろいろとありますが、処分する方法によって処分費用も変わってきます。とくに処分を急がないのであれば、処分費用を比較して手段を選ぶのも良いでしょう。
ヘルメットの処分にかかる費用を処分方法ごとに表にまとめました。表の価格はあくまでも平均なので、業者によって多少変動します。
自治体の可燃ごみや不燃ごみとして処分する | 無料 |
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自治体の粗大ごみとして処分する | 数百円程度 |
買い替え時に下取りや引き取りを依頼する | 無料 |
ヘルメットドネーションを利用する | 無料 |
不用品回収業者を利用する | 3,000円~ |
エコ助っ人スタッフ
ヘルメットを譲渡や売却する場合に発生する可能性のある費用
ヘルメットを誰かに譲渡する、または売却する場合は手段によって費用が発生する可能性もあります。近所の人に譲渡や売却するなら費用は発生しませんが、遠方の人に譲渡または売却する場合は相手の住所に発送するための運搬費用が必要です。
また、運搬時にキズなどがつかないように梱包して段ボールに入れなければならないため、梱包費用もかかります。とくに売却する場合は、送料・梱包費用を差し引いても望むような利益が出るように価格を設定しましょう。
ヘルメットの処分は「ECO助っ人」へおまかせください
おすすめポイント | 業界最安値に挑戦 |
---|---|
料金 | Sパック15,000円 |
対応速度 | 最短30分 |
営業時間 | 24時間365日 |
買取制度 | あり |
電話番号 | 0120-555-749 |
公式ホームページ | https://eco-suketto.jp/ |
もし、ヘルメットの処分でお困りならぜひ当社、「eco助っ人」への依頼を検討してみてください。当社は全国で活動している不用品回収業者で、年間20,000件以上の実績があります。
豊富な実績をフルに活かし、どのような状況であっても素早く、低価格でご家庭のいらないものの回収が可能です。また、不用品として預かったもののうち、再利用できそうなものについては積極的に買い取らせていただきます。
買い取ることによって当社は売却時の利益を得られるほか、買い取り価格は回収費用に充てられるため、結果的にお客様のご負担も少なくなります。
ヘルメットの処分に関するQ&A
最後にヘルメットの処分について、不用品回収業者を利用する際と、買い替えを検討する際に多く寄せられる質問にQ&A方式で回答します。
不用品回収業者に依頼する場合、バイクや自転車も一緒に処分してもらえますか?
不用品回収業者は、自治体が回収できないような不用品も回収してくれます。ヘルメットだけではなく、その他のバイク・自転車用品、バイクや自転車本体もまとめて回収してもらえるのが最大のメリットです。
ヘルメットだけの依頼ではコストパフォーマンスが悪いので、ヘルメット以外にも多量の不用品を処分したい時に利用するのがおすすめです。
買い替えた後の新しいヘルメットを長持ちさせるコツはありますか?
ヘルメットのあご紐部分は直射日光に弱いので、できるだけ直射日光を避け、風通しの良いところで保存するのが長持ちさせるためのコツです。
また、頻繁に使う人は使用後こまめにクリーニングして常に綺麗にしておくと、長く愛用できます。とくに夏場は頭の汗や皮脂などでインナー部分が汚れやすいため、念入りにクリーニングしましょう。
【まとめ】ヘルメットは正しく処分しよう
家庭で使っていたヘルメットは基本的に可燃ごみまたは不燃ごみ扱いになるので、指定のごみ袋に入れて収集日に出せば処分できます。しかし、ヘルメットの大きさに寄っては粗大ごみ扱いになる自治体もあるので、自分が居住している市区町村のごみ分別を確認しましょう。
事業所など、会社で使っていたヘルメットは産業廃棄物になるため、家庭で使ったヘルメットとは異なる方法で処分することになります。ヘルメットは処分方法を確認し、正しく廃棄してください。