業務用冷蔵庫の処分方法7選|フロンガス使用の冷蔵庫の捨て方も詳しく解説
業務用冷蔵庫は見た目からもわかるように、大型でかなり重量があるため処分方法に悩む方も多い家電の一つです。処分する際に、設置場所から車に運ぶのも困難です。
さらに家庭用の冷蔵庫と業務用の冷蔵庫では、処分方法も異なります。一般ごみや粗大ごみとしては出せず、産業廃棄物として処分しなければなりません。
本記事では業務用冷蔵庫の基本情報をはじめ、7つの処分方法や買取時のポイント・費用相場などを解説します。フロンガス使用の業務用冷蔵庫処分における注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
処分前に業務用冷蔵庫の基本情報を確認!
家庭用冷蔵庫と比べて業務用冷蔵庫は食材の鮮度が保たれ、大容量の食材を保存できる良さがあります。業務用冷蔵庫は、一般家庭で使用されることはほとんどないですが、大家族や料理好きで設備にこだわる家庭では使用されている可能性もあるでしょう。
処分する前に知っておきたい業務用冷蔵庫の種類やタイプ、家庭用冷蔵庫との違いや処分するタイミングを解説します。
業務用冷蔵庫の種類やタイプ
- 業務用冷蔵庫縦型タイプ
- 業務用冷蔵庫横型タイプ
- ショーケースタイプ
- ブラストチラー&ショックフリーザー
- 製氷機
- ネタケース
上記のとおり、業務用冷蔵庫にはさまざまなタイプがあります。細かく言えば、業務用のワインセラーも業務用冷蔵庫の中に入ります。
有名な業務用冷蔵庫のメーカーは、「パナソニック」「フクシマガリレイ」「ホシザキ株式会社」「大和冷機工業」などとなります。買取の際は、メーカーが有名か人気のメーカーかなども重要な査定ポイントです。
縦型・横型タイプは、ホテルや飲食店・作業場などで主に使用されています。保存する食材の種類や量・目的に応じた業務用冷蔵庫が選ばれているのです。
飲食店などでも、業務用冷蔵庫を目にする機会は多いのではないでしょうか。
エコ助っ人スタッフ
業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の違い
業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の大きな違いは、容量の違いです。横型で小型のものも見られますが、業務用冷蔵庫は大型のタイプの方が主流と言えます。
横型の場合は調理台として適した高さとなっている業務用冷蔵庫も多く、狭いスペースでも有効に使えるようになっています。ほとんどの家庭用冷蔵庫はドア側にポケット付きですが、業務用冷蔵庫にはありません。
家庭で使うよりも使用頻度の高い業務用冷蔵庫では、食品保存の観点からもドアポケットがないつくりなのです。ほかには、耐久性の違いや電気量の多さなどがあります。
業務用冷蔵庫の処分のタイミング
家電製品の寿命は5年から10年とされており、業務用冷蔵庫の寿命もまた6年から10年です。あくまでも目安となるので、管理状況によれば10年以上使用可能な場合もあります。
業務用冷蔵庫の寿命がきた場合は、わかりやすい処分のタイミングと言えます。冷却できない・異音がするなど、何かしらの症状が現れたら寿命が近づいているサインです。
明らかに今までとは違う音がする場合、内部構造に問題が生じた可能性は高いので早めに処分してください。
業務用冷蔵庫は家電リサイクル法の対象製品になる?
家電リサイクル法とは経済産業省によると、次のように提示されています。「家電製品から有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物の減量をはかるとともに資源の有効利用を推進するための法律」です。
家電リサイクル法対象品目のテレビや冷蔵(凍)庫・洗濯機(衣類乾燥機)・エアコンは、家電4品目と呼ばれています。処分の際に購入した家電量販店などで回収してもらうなど、リサイクルが義務付けられています。
家庭用冷蔵庫はリサイクル法対象品目ですが、業務用冷蔵庫は適用外です。処分する場合は、「産業廃棄物収集運搬業許可」を所有する業者へ依頼しなければなりません。
業務用冷蔵庫の処分方法7選
業務用冷蔵庫は大きく扱いにくさがあり、売却や買取はできないのではと思われる方も多いかもしれません。しかし、有名メーカーのものや、製造年数があまり経っていないキレイな業務用冷蔵庫であれば、高値での買取も可能です。
まだ使える業務用冷蔵庫はただ捨てるだけではもったいないので、必要とする人に渡す方がお互いのメリットとなります。業務用冷蔵庫の処分に迷われている方は、本章で紹介する7つの処分方法を参考にしてください。
- 退去時に居抜きで次の入居者に譲渡する
- 新品購入時に販売店で回収してもらう
- 「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者に依頼する
- 業務用品買取専門店に買取を依頼する
- ネットフリマやネットオークションに出品する
- 欲しい人に譲る
- 不用品回収業者に依頼する
退去時に居抜きで次の入居者に譲渡する
業務用冷蔵庫を使用していた店舗や会社などで、退去時に居抜きで次の入居者に譲渡する方法があります。「居抜き」とは、退去時に建物内の家電や家具などを残したまま退去する場合を指します。
新しい入居者に使用してもらえば、処分費用がかからず梱包や運搬など一切手間がかかりません。さらに、次の入居者にとっては業務用冷蔵庫をそのまま使用することで初期費用が抑えられるメリットがあります。
新品購入時に販売店で回収してもらう
新品を購入する際、販売店に古い業務用冷蔵庫を回収してもらう方法もあります。販売店に回収してもらうことで、古い業務用冷蔵庫を回収し新しい業務用冷蔵庫を運搬してくれるので楽に処分できます。
販売店によっては、回収だけではなく買取にも対応している店舗もあるので、事前に確認してください。買取できる条件としては、冷却ができるか・キレイな状態か・製造年数があまり経っていないか・有名なメーカーかなどです。
エコ助っ人スタッフ
「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者に依頼する
業務用冷蔵庫の処分には、フロンガスを使用しているか否かで依頼する業者が変わります。使用していない冷蔵庫であれば、「産業廃棄物収集運搬業許可」のある不用品回収業者への依頼となります。
フロンガス使用の冷蔵庫の場合は、「産業廃棄物収集運搬業許可」の所有だけでは回収できません。あわせて「第一種フロン類回収業者」を取得している不用品回収業者に依頼してください。
エコ助っ人スタッフ
業務用品買取専門店に買取を依頼する
処分したい業務用冷蔵庫がまだ使用できる状態であれば、業務用品買取専門店に依頼する方法もあります。業務用冷蔵庫は、買取専門店などでの買取依頼が人気です。
業務用冷蔵庫の場合、リサイクルショップではあまりに大型でニーズ面を考えても、買取できない場合が少なくありません。知識が豊富な専門店ならではの適正な買取価格を提示してくれます。
有名メーカーの業務用冷蔵庫は需要も高くなり、買取に大きな期待ができます。買取できれば処分費用もかからず、多少なりとも換金されます。
状態や製品によりさまざまですが、一般的な買取相場は2万円~10万円台です。
ネットフリマやネットオークションに出品する
ネットフリマやネットオークションでも、業務用冷蔵庫を出品できます。人気のメルカリやラクマなどのフリマアプリでは、自分で価格設定ができるので希望価格で売却できる可能性があります。
大型の家電や自転車などと同じく、家庭用冷蔵庫よりもはるかに大きく重い業務用冷蔵庫には相当額の配送料がかかります。出品するにあたり、配送料を考慮したうえで価格設定を行ってください。
メルカリで業務用冷蔵庫の取引価格を見ると1万円台から、中には大型の有名メーカーでは10万円以上もあります。オークションでは希望価格以上の金額で落札される可能性も少なくないので、一度出品してみるのも1つの方法です。
欲しい人に譲る
身近な人の中で、業務用冷蔵庫が欲しいという人に譲る方法もあります。まだ使える業務用冷蔵庫を捨てるにはもったいないと思う人は、欲しい人がいないか周りの人に聞いてみてください。
これから飲食店を始めようかと検討している人がいるかもしれません。身近な人の中にいなければ、譲渡という方法にはジモティーを利用する方法もあります。
ジモティーでは、まず居住地域で業務用冷蔵庫が欲しい人を探せます。居住地域に該当者がいなければ、さらに範囲を広げて探せます。
たとえ近郊であっても業務用冷蔵庫を譲渡する場合、運搬業者に依頼する必要があるので、運搬料など話し合いが必要です。
不用品回収業者に依頼する
処分や運搬をすべて任せられ、何の手間も時間もかけずに処分できる不用品回収業者に依頼する方法もあります。即日対応可能な不用品回収業者も多いので、早めに業務用冷蔵庫を処分したい方にはおすすめです。
不用品回収業者選びで一番気をつけなければならないのが、「産業廃棄物処理業許可」を取得しているかどうかです。不用品回収業者の中には、産業廃棄物処分に対応していない業者も存在します。
「無料回収」を宣伝する業者は、とくに無許可で営業している場合が多い傾向にあります。悪徳業者に騙されないためにも、事前に会社情報とあわせて事業許可の取得状況を確認してください。
業務用冷蔵庫は自治体では原則処分できない
「業務用冷蔵庫を自治体の粗大ごみとして処分できれば簡単なのでは?」と考える人もいるでしょう。しかし、業務用冷蔵庫は、自治体では原則処分ができないのです。
業務用冷蔵庫は家電リサイクル法対象外で、「産業廃棄物」扱いとなります。家庭ごみのように、一般ごみや粗大ごみとして、自治体での回収を利用できません。
小型でもどのような種類・タイプであっても関係なく業務用冷蔵庫となるものは、産業廃棄物の分類となります。産業廃棄物を扱うのは、「産業廃棄物収集運搬許可」を取得している専門業者のみです。
許可所有の専門業者に適切な手続きや日程の調整を行い、回収してもらう流れとなるので注意してください。
「フロンガス」を使用している業務用冷蔵庫の処分は注意!
業務用冷蔵庫はフロンガスとノンフロンガスとに分類されます。フロンガスが使用されているかは、冷蔵庫に貼付されているシールを見ればわかります。
それぞれの業務用冷蔵庫の処分方法に違いが生じるため、一つひとつを詳しく解説しますのでご参考にしてください。
フロンガスを使用している業務用冷蔵庫の処分方法
フロンガスを使用している業務用冷蔵庫の場合、「産業廃棄物収集運搬業許可」だけでは処分できません。「産業廃棄物収集運搬業許可」に加えて、「第一種フロン類回収業者」の許可が必要です。
フロンガスが使われている業務用冷蔵庫に貼付されているシールには、次のような記載があります。フロンガス・冷媒ガス・HCFC-22・R-12やR-134AなどRから始まる英数字などです。
購入時期が古い場合、製造年数によりフロンガスが使用されているにもかかわらず表記のない業務用冷蔵庫もあるのでご注意ください。
エコ助っ人スタッフ
ノンフロンの業務用冷蔵庫の処分方法
フロンガスはオゾン層破壊の恐れや地球温暖化に影響をおよぼすため、「フロン回収・破壊法」により回収方法が決められています。フロン使用製品の回収が認められているのは、適切な許可を所有する業者のみです。
ノンフロンガスは、微燃性と可燃性とにわかれます。微燃性は、「産業廃棄物収集運搬業許可」を所有している業者に依頼すれば処分できます。
「産業廃棄物収集運搬業許可」に加え、「第一種フロン類回収業者」を所有する業者も処分可能です。微燃性冷媒の製品であることを伝えなければなりません。
可燃性は、「産業廃棄物収集運搬業許可」のみ所有している業者に依頼する方法で処分できます。可燃性冷媒の製品であることは、業者に伝えてください。
業務用冷蔵庫を買取処分するときのポイント
業務用冷蔵庫を買取処分するときのポイントを本章では2つに絞って紹介します。業務用冷蔵庫は買取してもらえる可能性もあるので、少しでも査定額がアップするようにポイントを確認しておきましょう。
複数の業者に査定を依頼する
高価買取を期待するならば、1、2社だけではなく複数社への査定依頼が買取処分する場合のポイントとなります。業者により買取基準や買取価格が異なるため、1、2社だけでは比較するには十分と言えないからです。
少なくとも3社、できれば4、5社からの査定依頼をおすすめします。各業者には、買取査定を数社に依頼していると伝えた方が競争心理を誘発し高価査定につながる可能性もあります。
各業者における口コミや実績・評価なども、確認してください。必要な許可を取得しているかどうかは、確認すべき必須項目です。
業務用冷蔵庫の人気メーカー
業務用冷蔵庫を処分する際、人気のメーカーであれば高価買取される可能性は高く、買取処分する際の大きなポイントとなります。とくに業務用冷蔵庫の人気メーカーと言えば次の3社です。
- ホシザキ株式会社
- フクシマガリレイ
- 大和冷機工業株式会社
2019年12月より福島工業株式会社から社名変更され、フクシマガリレイとなりました。ホシザキは日本初の全自動製氷機を開発した有名メーカーで、ダイワ(大和冷機工業株式会社)は2017年にグッドデザイン賞を受賞しています。
エコ助っ人スタッフ
業務用冷蔵庫の処分にかかる費用の相場
状態に応じた処分方法を見極め、業務用冷蔵庫を処分する際にかかる費用相場を確認したいものです。下記表では、それぞれの処分方法での費用相場をまとめたので参考にしてください。
家庭用の冷蔵庫とは異なり大きく容量も大きい業務用冷蔵庫は、対応するスタッフの人数などにより費用が高くなる傾向にあります。譲渡や売却・買取では、基本的に無料となるケースが多いです。
退去時に居抜きで次の入居者に譲渡する | 無料 |
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新品購入時に販売店で回収してもらう | 基本無料(販売店による) |
「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者に依頼する | 20,000円~ |
業務用品買取専門店に買取を依頼する | 基本無料 |
ネットフリマやネットオークションに出品する | 基本無料(配送料込みの価格設定) |
欲しい人に譲る | 無料 |
不用品回収業者に依頼する | 単品5,000円~10,000円(プラス基本料金) |
エコ助っ人スタッフ
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おすすめポイント | すべて込み込みの定額パックだから安心 |
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料金 | 5,000円~ |
対応速度 | 即日対応可能 |
回収可能な不用品 | 業務用冷蔵庫・家具・家電・衣類・日用雑貨 |
買取制度 | あり |
電話番号 | 0120-778-040 |
公式ホームページ | https://eco-suketto.jp/ |
業務用冷蔵庫は適切に処分しよう
業務用冷蔵庫の処分には、無料でできる方法も多いのは確かです。ただし無料で処分する場合、新しい商品の購入や退去時に新しい人に譲渡するなど条件があります。
欲しい人に譲渡する場合も、すぐに見つかるとは限りません。家庭用の冷蔵庫とは異なり産業廃棄物の扱いとなるため、業務用冷蔵庫は適切に処分しなければなりません。
さまざまな業務用冷蔵庫の処分方法を見比べながら、ご自分にとって最良の方法をお選びください。